ネコヤシキ日笑
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『和楽』のきもののページや、樋口可南子の『きものまわり』を担当しているひとの講演会にゆく。 講演というよりトークライブみたいな進行。 名のある作家の織り染めた、さりげなく、でも上質だとわかるものを何組か展示してある。 近くに寄ってお話をうかがうと、くずれないが楽なきかたをしておられる。無地にも見えるような紬に紅型ふうの帯、白っぽい帯揚げ、単の渋い色の長襦袢。
私もきものでゆく。 朝から迷った末に、ベージュの薩摩大島、空色のかわせみの帯にした。 ネットオークションで手に入れたもの。 雨がふりそうなお天気だから、このかわせみの帯の さわやかでのんびりしたような風情を分かち合いたかった。 後ろから、知らない人たちからも、いいわね、今ごろの季節にぴったり、などと言われる。よかったな。 3月に誂えたイカットの鼻緒の草履、柿渋のバッグも、初仕事。
お話をきいて、着方のことで示唆を得る。色あわせ、紐の位置など。 きっぱりと率直におっしゃる方だ。 やっぱり、いちどきちんと習いにいこうか。
身につけるものに、思い切っておかねを注ぐこのごろだった。 でも、もうそろそろ、いい加減にしないと。 これみよがしになっていないか。 無駄なものを増やしていないか。 好評でうれしい一方で、ちょっとした反応も気になる。 気になっている自分のありようが、いちばん気になる。
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