失せし希望
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 電車

南武線
陽光降り注ぐ先頭車両
足元の暖房に苦戦しながらも
本を読み
音を聞き
視界を真っ白にする太陽を
カーテンごしに見つめる
温かい陽気

初めの頃は期待とかでいっぱいで
何もかもが楽しくて
前車の中の時間を
縮めたいとさえ思った

時は経ち
何人もの人間と触れ合って
ある所は鋭くなって
ある所は欠け落ちて
疲れた自分がシートに座ってる

電車の時間は唯一のゆとりにさえ思っている

意志とは別に動かされる快感
否 気楽さ?


どこまで俺を運ぶのかな
もー止まりたくないな

サガさえ消え失せる




2002年02月13日(水)
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