おちょこの日記
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2007年05月01日(火) 『大丈夫』の一言


逢って車の中で話した。
ずっと手をつないでた。

その温かさに安心する。

上司に言われたように自分に隙があったのかもしれない。
それでも、そんなことをされて当然だとは思えない。
自分の気持ちだけで愛情を押し付けてきて、そして
アタシを責めるようなそんな言い訳をするのが許せなかった。

でも、哀しかった。
辛かった。そうしか出来なかった事とか、
その相手にアタシを選んだことが。

そんな事をポツリポツリと話していたら

それじゃ、貴女が可哀想だよ。
我慢しなくていいんだよ?優しくなくていいよ。
だってつらいんだから、怒っていいんだよ。

と彼が言った。


アタシはいつのまにか怒り方を忘れてしまった。
ひどいと思っても、哀しいなと思うことのほうが多い。
人に言われて、あぁ、やっぱりひどいことだったんだと思ったりする。
どれだけ鈍くなっていったんだろう。
一つ一つ基準を変えていって、慣れる事で守ったものは何だったんだろう。
積み上げた年月で創りあげた幸せは誇れるものなんだろうか。

一体、アタシの存在って何なの?

思わずこぼれた言葉。

泣けもしない、ただ痛い。ただ苦しい。
身体がこわばる。

握った手にぎゅっと力が入ったのと同時に抱き寄せられる。

『大丈夫だよ。いる意味は絶対にあるから。』

胸が詰まって息が出来なかった。
言葉が身体がアタシを全力で守ってくれる。

『大丈夫』は自分で言い聞かせなくてもいいんだ。
言ってくれる人がいる。
意味のある、心に届く『大丈夫』を。




恋をする。このひとに。





許されるはずがない。
だから、許されなくてもいい。

4年目にしてアタシはカズを本気で裏切る覚悟をした。







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