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2007年02月04日(日) |
「タイタニック」3回目 |
[場所]東京国際フォーラムC [座席]1/21:2階12列28、2/2:16列23、2/4:2階14列24 [時間]1幕85分、休憩15分、2幕60分 [主な出演] 設計士:松岡充、船長:宝田明、客室係:藤木孝 通信士:鈴木綜馬、ボイラーマン:岡幸二郎 船会社社長:大澄賢也、ベルボーイ:原田優一 バンドマスター:浜畑賢吉 1等航海士:岡田浩暉、2等航海士:乾あきお 1等船客:諏訪マリー、1等船客:光枝明彦 2等船客:森口博子、2等船客:青山明 3等船客:浦井健治、3等船客:紫吹淳
今回久々に、チケットを追加して観たい舞台に出会い、 そして、追加して3回観て悔いなし!という感じかも。 いや、見下ろさず、1階から観てみてもやはり、 沈没シーンのセットには多くを望めなかったし、 相変わらず恋人への愛情をみじんも見せない岡さんとか、 度量の大きさがないボクちゃんのまま成長がなくって、 結局、年上の女に引きずり回されてただけの浦井君とか、 煩い悪役に終始して人間味が出なかった大澄賢也さんとか、 ダメ出ししたいところもまだまだあるんですけれど、 でも、笑って楽しんで、泣いて泣いて泣いたからOK!
余談ですが、帰りに連れとそんな話になったので、 脳内で岡さんと浦井君の役を取り替えてみたところ、 浦井君演じた3等客の岡さんVer.が あまりに素敵で悶絶! 「僕を引き倒してキスしなくていいのかい?」って!!! プロポーズ受け取った直後にサラッとそんなこと言われたらと 想像したら、あんまり好きで息が止まりそうになりました。 これなら、ディカプリオみたいな素敵な恋かも♪ ・・・って、これでも自称アンチ岡なんですけどね(笑) 閑話休題。
でも一番見事に成長を遂げていて泣かせてくれたのは、 綜馬@通信士だったと思います、ファンの欲目でなく。 口下手で人付き合いが苦手で、でも、人が大好きで。 人と関わりたい。でも、自分の話せることがない。 そんな自分が、人と人とをつなぐ仕事ができるなんて、 夢のようで、今の仕事が幸せで幸せでならない。
そんな彼の喜びと、それを可能にしてくれた通信機への 大きな感謝が伝わってきて、ソロが泣けてくるんです〜! ♪叩くよディディダディッダディン、ディディダディッダッディン この舞台は、13人をメインにした群像劇なんですけれど、 大きなことをしていない、本当にささやかな、でも、 非常に満たされた1つの人生が成立していたことで、 泣き度、確実に上がりましたよ。はい。 この場面は半分は岡@ボイラーマンとのデュエットで、 ちょこちょこと加えられた2人のアドリブが雰囲気よく、 ほっと笑えて幸せで、また深みを増していたと思います。
チケット取った当初の目的その2の岡田浩暉さんも、 すごく成長してくれていて、嬉しかったな〜(*^^*) 頻繁に歌われる歌詞どおり「偉大な」宝田船長を見上げて、 いつかああなるべく努力するエリートな1等航海士。 事故直後は呆然として船長の声も聞こえなくなったりと 打たれ弱かったり、ボートをすべて出し終えた後、 船長の後ろで悄然とうなだれている様とか、好きでした。 事故後もパキパキ動けていた乾@2等航海士と好対照で、 船長への報告の仕方とかもいちいちツボったし(笑)
そんな乾さんも含めて、13人以外がまた良かった! 坂井成さんや泉拓允さんなど、90年代レミを支えてくれた 人たちを筆頭に、出すぎず消えすぎず見事なアンサンブル。 彼らが恰幅いい大富豪を演じられちゃう辺りに、ちょっと 時代の流れを感じたりしながらも、貫禄の歌いっぷりに満足。 そこに混じって♪1stクラスのお客様〜!など歌声を響かせた 次期アンジョルラスな原田君や、♪No Moon No Wind〜で 映えた、次期レミアンサンブルの松原さんも良かった。
定番とはいえ確実な船長像を作り上げて、 きちんと、偉大だと尊敬させてくれた宝田明@船長、 藤木孝@1等客室係の律儀な優しさには惚れちゃうし、 初見ではともかく、2回目からはグッと良くなった 松岡充@設計士も、冒頭からテーマを引き受けて、 タイタニックの事故が何故にここまで語り継がれるのか、 人類の夢、挑戦、希望を歌い上げているんだなと分かる。
偉大な夢の実現への一歩だったのに、どこで狂ったのか。 そんなことを歌う冒頭の設計士の♪いつの時代にも、が カルパチア号の話に続けて人々にリプライズされた直後に、 素直な喜びの出航の歌♪Godspeed Titanicがリプライズ。 そんな作りにも、悔しいまでに踊らされて、 大泣きしつつも、気持ちよく観終わってしまいました。 演出はともかく、よく出来た舞台、よく集めたキャスト。 本当に久々に、再演希望な大満足舞台でした。LOVE(*^^*)
あ、最後に。カーテンコールで 松岡充への印象、更に倍率ドン、で上がりました。 変にはしゃいだりせずに、きっちりと、スタッフとキャスト、 オーディエンス全員に有難うございましたとだけ簡潔に言って。 天才肌のエリートというのは、岡田航海士の努力エリートと ある意味、対照的でもあって、見えてくると面白かったし、 難しいだろうけれど、再演できるなら彼も続投で観たいです。
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