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2007年01月21日(日) 『タイタニック』

感想、書き殴っています。編集してません。長いです。
実は今年観た3本目の舞台なんですけど、
これが一番書きやすい気分があったんで。
後は『スウィーニー・トッド』と『ロープ』。
いつか感想書けるといいな(苦笑)


『タイタニック』

[時間]1幕85分、休憩15分、2幕60分
[主な出演]
 設計士:松岡充、船長:宝田明、客室係:藤木孝
 通信士:鈴木綜馬、ボイラーマン:岡幸二郎
 船会社社長:大澄賢也、ベルボーイ:原田優一
 バンドマスター:浜畑賢吉
 1等航海士:岡田浩暉、2等航海士:乾あきお
 1等船客:諏訪マリー、1等船客:光枝明彦
 2等船客:森口博子、2等船客:青山明
 3等船客:浦井健治、3等船客:紫吹淳


結構満足したかもです〜♪
いや、演技は、?マークがつく人いっぱいいたけれど、
音楽がきれいでハーモニーありソロありバランスよく、
「ミュージカルを観たぞ!」って満足感がある。

2階どセンターなんて場所から観たせいかな、
歌も、表現力に難のある人いたけれどイラつきはせず、
比較的ストレスなく聞こえてくる歌詞と楽曲の美しさに、
気持ちよく感覚をゆだねていた時間が多かったかも。
うん、満足感の一番の理由は、音楽。絶対。

でも後半になると、演技で魅せてくれる人たちが、
それぞれ、これでもかと泣かせてくれたりもして。
船長・1等客室係・1等航海士の3人が語り合い、
ユダヤ人夫妻のデュエットへと続く場面はよかった〜。
演技派の人々、本領発揮!!でしたから。
でも音楽家たちは、有名な見せ場がサラッと終了で、
なぜこういう脚本なんだろう?と疑問に思ったりも。

演技がこけていたのはね、たくさんいたけれど、
一応最初に、松岡充を挙げておこうかな。否定派多いし。
まあでも私は彼には多くを期待していなかったし、
たったあれだけの出番で、1幕最後やカーテンコールで
スポット浴びて主役然としていて許されるのは、
あの存在感があるからだろうと、妙に納得しましたが。
歌い始めると完全に客席向いてコンサートになるから、
ちっとも相手との会話にならないのには苦笑したけれど、
それもありかなと思える役柄でもありましたしね。
終演後に雑誌読んだら「最期は狂気の中で…」とあって、
そうだったの?!とビックリしちゃったのは別の話(笑)

気になったのは、むしろ岡さん&浦井君。
終演後に言われて気がついてみたら、浦井君って実は、
この舞台では、かっこいい役の担当だったんですよね。
相手の過去も傷も未来もすべて受け止めてくれる理想の人。
それが、年上の女に目をつけられたのが運のつきで、
うまいこと騙されて利用されちゃったバカに見えた。
どーっこも輝いてない。単なる宝塚OGの相手役。
でも雑誌によると、ディカプリオみたいな素敵な愛を、
見せてくれと演出に言われたんだって。ダメじゃん。

逆に、煌々と輝いて歌い上げまくっていて、危うく
ファンになっちゃいそうにかっこよかった岡さんは、
顔に汚しも入れて下層階級のボイラーマン役。
多分ストーリー的には、純朴な青年なんですよね(^^;
船長からの命令は無茶なものと理解していながらも、
階級差が邪魔をして、話せないまま最善を尽くす日々。
最後は、ボートの漕ぎ手を恋人同士に譲って沈んでいく。
岡さんのキラキラとは違うんだよ〜、全然〜。

実は、岡@ボイラーマンと綜馬@通信士とのデュエット、
とても素敵な声に聞き惚れながらも、どうしても、
2人の役柄が逆だと感じて仕方ありませんでした。
通信機という「物」に執着するマニア系の血は、
綜馬さんとは、後一歩違う印象だし、逆に
岡さんが恋人を思って電信を頼む歌というのも…。
船長、客室係、1等のユダヤ人夫妻などが、
似合っていて、すばらしかっただけに、
違和感のあるキャスティングが散見されたのは
フジミュージカルだから仕方ないことなのかなぁ?

とまあ、言い始めたら色々山のように文句もあるけれど、
一番の感想としては「満足かも♪」だったからOK。
ちょっと追加してみようかな〜気分になっています。



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