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2006年02月16日(木) 阿佐スパ『桜飛沫』

明日は早いので感想まとめている時間はないのですが、
殴り書きで、この動揺を書き留めてしまいます。
そんな状況なので、役名を調べたりすることなく、
役者名で語ってしまいますが、その辺り、ご容赦を。


阿佐ヶ谷スパイダース『桜飛沫』

<場所>世田谷パブリックシアター2階C列36番
<時間>1幕19:00〜20:30、2幕20:45〜22:10
<作・演出>長塚圭史
<出演>山本亨、橋本じゅん、水野美紀、峯村リエ、
  山内圭哉、猫背椿、市川しんぺー、真木よう子
  吉本菜穂子、富岡晃一郎、川原正嗣、前田悟
  横山一敏、大林勝、中山祐一朗、伊達暁、長塚圭史

良かったぞーーっっ!!
今回は、圭史さん作品を観に行くと同時に、
じゅんさん&圭哉さんという目的があったのですが、
橋本じゅんさんvs山本亨さん、かっこよすぎ〜(泣)
以前の長塚圭史が描く男たちって、たまに憧れっぽい
かっこよさを感じたりもしていたけれど、今回はもう
骨太の男たちを真っ向から描いてくれてて、嬉しすぎ。
こういうのって、現代物だと難しいですよねー。

亨さんの方は、若干、脚本での描きが少ない部分を
役者の魅力で補いまくっていた印象もあるけれど、
じゅんさんの方は、医師としての情熱・悔しさ・切なさ、
妻子への思い、友への思い、さまざまなものを背負って、
決意までを丁寧に表現してくれていて、もう、ファン冥利。
強さと優しさで全てを背負い込んだ平和の大切さったら!
でも、滾るものの大切さも見せ付けられて、ラストもいい。
どっちが、なんて決められない。あなたが選んだ生き様を、
ただただ見せてもらうよとしか言えない。

脚本には、青臭いロマンティシズム部分も未だにあって、
当然そこは、山内圭哉さん担当。亨さん演じる男への
矛盾した思いが切なくて、最期はあんまりだと思った。
そこでこんな死に方させるか?!圭史さんひどすぎ!
でもそこで流されずに描いてくれるから、余計に切ない。
あの場面、亨さん側も圭哉さん側も気持ちが分かるから、
ちくしょー!ちくしょー!と、心中毒づきながら泣きまくった。

でもこんなにかっこよさを描きまくっていて、
ラストシーンをやりたいためだけに、
ここまでの話を書いたんじゃないかとまで思うのに、
それでもテーマが「かっこよさ」じゃない辺りが圭史さん。
どんなに すんばらしい男たちがいたとしても、実際に
物語を動かしているのは、町や村の「人々」かもしれない。
誰に向かって文句を言ったらいいのか、でももしかしたら、
全ては望むように動いていっているのかもしれないしと、
悩み、納得のいかなさを抱えながらも、ラストシーンの
かっこよさにうめいてしまったりもするから、嫌な脚本。
あ、でも、阿佐スパでのグロは慣れてるつもりだたけれど、
蹴鞠はちょっと引いたかも。ついでにDMも。
何だか中途半端に浮いてる気がした。要らなく感じたよ。

あと、少々「長い」と感じてしまったことも事実で、
一部の虚兵衛とか二部の蛭間や福助辺りを整理すれば、
もっと面白くなるのになーなんてことを思ったりもする。
しかしそれには問題があって、弱く感じた部分を羅列してみて
ふと気がつけば、ほとんど阿佐スパの人の場面だったり。
いくら阿佐スパは劇団ではなくプロデュース集団といっても、
流れ上、彼らを外して公演するわけにはいかないだろうし。
他の公演ではそこまで気になったことはなかったけれど、
今回は相当、難しい問題だなぁと思ってしまいました。
もう一つ、水野美紀さん、出番なさすぎ。

しかし。とにかく観終えて叫んじゃうぞ。
亨さーーーん!圭哉さーーーーん!!
そして、じゅんさーーーーーーん!良かったよーーー!!
そして、圭史さん、ありがとう、ありがとう(*^^*)

・・・という、バカバカ感想でした。もう一回観たいな。



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