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2006年02月03日(金) 『スウィング・ボーイズ』

第8回東京芸術劇場ミュージカル月間公演第1弾。
この「ミュージカル月間」なるものは、毎年結構
通っているのですが、今年はどうやら4演目中
3演目も観ることになりそうな感じで(^^;
今月、ものすごく観劇忙しい月なんですけどねぇ。
まあ、オリンピック期間中は暇になる職業なので、
いっそ「目指せ残業ゼロ時間」ぐらいの気分で、
今月は劇場走り回ります〜。


ミュージカル座『スウィング・ボーイズ』

<場所>芸術劇場中ホールL列21番
<時間>1幕18:30〜19:50、2幕20:10〜21:25
<主な出演(その他は一番下に)>
 東堂純子:大浦みずき、東堂男爵:宝田明
 東堂正子: ペギー葉山、山下義一 :戸井勝海、
 江田敏子 :伊東恵里、東堂孝之:高野絹也
※孝之のジャズ仲間たち(ボーイズ):
  国友よしひろ、竹本敏彰、梅沢明恵、高原達也
  中本吉成、佐野信輔、山口聡史、松下祐士
  樋口知樹、岡崎大樹、宮下恵一

楽しかった。
やっぱり、いい音楽っていいなぁと思ってしまう。
グレン・ミラー、デューク・エリントン、アーヴィング・バーリン、
ジョージ・ガーシュウィン、ベニー・グッドマンなどなど、
世代的に懐かしいはずはないのに懐かしい曲の数々。
そんな曲たちと、レビューを愛した人たちのお話で。

相変わらず登場人物はやたら多い割りには
ごくシンプルなストーリーが、次々に現れる名曲に彩られ
舞台そのものが、レビューのような感じで観て楽しめる。
生演奏のサックスやトランペットは猛練習した団員がこなし、
時々もげる音も愛嬌に、一生懸命さが伝わってくるし、
最後には大浦さんが歌い踊る「♪Sing Sing Sing」と
来ちゃ、楽しかった!と終わる以外ないって感じで。
やっぱり、踊る大浦さんは、とにかく素敵(*^^*)で、
彼女がレビューのスター役なんて、それだけで嬉しいし。

ただ残念だったのは、「戦争にも負けずに」を
テーマに頑張ってはっきりと押し出そうとしすぎたこと。
それを真正面から歌った、山下の「♪命かけるもの」と
江田敏子の「♪私にたくして」の2曲はオリジナル曲で、
ミュージカル座お得意の、真正面から「泣いてください〜」
な盛り上げ曲。他の舞台では結構好きなんですけど、
今回の舞台では「真面目なことは深刻にやらなくちゃ」
というジャパニーズ乗りって、似合わないと思うんですが。
なんで、いつもの曲調のまま作っちゃったのかなあ?
戦場にいてもレビューのアイデアがどんどん浮かんでくる
という人が、こんな曲調の歌って、すごく違和感。

もう一つのオリジナル曲、「♪新作レビュー」も、
山口先生らしさの溢れた曲だったけれど、まだ少しは
軽さがあった分、よかったような気がしましたが、
あんなにレビューを愛していながら、山下自身は一度も
それらしい歌を歌わせてもらえずに死んじゃったよ・・・と、
妙なことを思いながら観ていたら、最後に戸井さん再登場!

銀のヘチマ襟のついた真っ青なジャケットに、ラメ入りの
黒の蝶ネクタイと黒のパンツというレビュー姿で現れて、
ダンサーズ従えて、「♪スウィングしなけりゃ意味がない」。
こんな衣装で、「洒脱」に歌って似合っちゃう戸井さん!
いやいや・・・びっくり。今回は、途中で、大浦さん演じる
純子の姿を下手で見ている時の、シャツとベストに、
薄いブルーのネックチーフという衣装も似合っていたし、
純子さんを発掘し、育て、見守り、愛していくという
補佐的な役どころも、非常にハマっていて、嬉しかった。
彼の歌で、いい感じで締まってワクワク感が盛り上がり、
そこで大浦さんの「♪Sing Sing Sing」で大団円。
あざとくても、この流れにやられたし、何やら満足、です。


※その他の共通キャスト
 川田真由美、菊地まさはる、高原紳輔
 泉信弥、松村正太郎、諏訪友靖、松野英之
※☆組
 片桐和美、藤澤知佳、会川彩子、三辻香織
 村田綾子、三宅文子、朝子洋美、永浜あき
 山根三和、西利里子
※☆組アンサンブル
 関沢明日香、深澤英里、田宮華苗、岡崎桂子
 小澤紀子、一ノ瀬寛子、斉藤恵子、小貫紀子
 野澤美季、加藤玲子、SHIZUKA、田中千尋
 米澤麻希、宮尾圭子

<自分のために、追加メモ。(2/6 22:52)>

舞台の奥半分に、更に高い舞台を作ってあって、
前方はバンド用セットで埋め尽くされているため
主ストーリーは元の舞台から1mほど高い舞台で
進められることがほとんどだったように思う。
そのため、L列という、段差が始まって2列目が
最高の観劇ポイントになっていたと思う。ラッキー。

あと、お手伝いさんの役の人が面白かった。
役名覚えてないんだけど「吉井国子」さんなら、
演じていたのは川田真由美さんという方。
時々そうっと降りてきてトランペットを触るのは
舞台転換の間として、すごくいい演出だったかも。
初めて音を出せた!という時が「ド〜ソ〜ド〜」と
「未知との遭遇」になっていたのが、お気に入り。



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