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2005年12月30日(金) |
『12人の優しい日本人』楽日 |
びっくり。当日券が取れました。 いきなり休みが取れてしまったので、悠長に HDの中身を整理しながら年賀状を書いていて、 たまたまTVの時報を聞いて思い出したのが、 そういえば10時から当日券発売だということ。 いいかげん何度も敗退して諦めていたけれど どうせ15分ぐらいでなくなるんだからと、 気晴らしと運試しついでに電話してみたら、 なんと数分でつながってしまって。
「11」なんて番号だから、キャンセル待ちだと 無理かもしれないと思いつつも、昨夜予約した 美容院をキャンセルして行ってみたところ、 キャンセル待ちの人が、26〜27人ほどもいる。 最後まで見届けずに中に入ってしまったけれど、 少なくとも20人近くは入れていたはずだし、 最初から今日は少し余分に残してあったのかも。 パルコ様、ありがたや、ありがたや。
『12人の優しい日本人』
<時間>大体14:10〜16:30 <場所>PARCO劇場、K−26番 <出演> 浅野和之、生瀬勝久、伊藤正之、筒井道隆、 石田ゆり子、堀部圭亮、温水洋一、鈴木砂羽、 小日向文世、堀内敬子、江口洋介、山寺宏一
有難いことに、楽日だからといってお遊びはなし。 カーテンコールも特に余分なものはないし、 三谷さんも現れず。限定特典といえば、 サントラCDを買った人に作曲者・本間さんの サインと彼のオリジナルCDがつくことだけ。 いや、おまけCDに惹かれて買っちゃいましたが。
しかしまあ変わるもんだなぁと思ったり。 1か月前のプレビューで1度観たきりだし、 演出に関しては多少違っても分からないのですが、 前回はどうしてくれようかと思った江口洋介の 成長っぷりが見事で、とにかく最初はそこに感動。 まだまだ、笑いすぎる客への対応までは育ちきれず 台詞が聞こえねーぞーって部分もあったけれど、 独り台詞の演技はもちろん、掛け合いのテンポも○。 鈴木砂羽は超えたかも。
前回は2列目から観て、自分も陪審員の部屋にいて 議論を横から見せてもらっているような気分でした。 強弁する生瀬@2号や小日向@9号、山寺@12号辺りの 話の内容に、知っているのに右往左往させられていて。 でも、話している人物を追うので精一杯になりがちで 話していない人は、よほど下手で浮いている人以外は 観ている余裕がありませんでした。それが今回、 上から観てみたら、全然違った面白さがあって。
狭い部屋の中での人物の位置関係が、いいんです。 丸テーブルに一応は「自分の席」があるのだけれど、 その時の自分の立場によって、隅っこに行ったり どセンターに行ったり、隠れたり固まったり。 そんな中、まともにやる気のない6号(堀部)は、 最初からずーっと外れっぱなし。グループ組む時も その辺縁をウロウロしている姿が、立場を象徴する。 そんな動きが各々の性格や立場を浮き上がらせていて、 表情見えにくくても、近くで観るより面白いくらい。
前回ほとんど記憶になかった、浅野@1号や伊藤@3号、 堀部@6号辺りが、今回は非常に目に留まりました。 そして何が嫌になっちゃうって、そういう人たちの方が 論争して目立っている人たちよりも はるかに、 「日本人」を感じさせるってことなのかも。 穏やかな事なかれ主義や、論争は全てケンカに見えて怖い という人や、面倒は頭を下げて通り過ぎるのを待つ人種。 あらすじを書くと消えてしまうだろう彼らのような人こそ 日本人らしいと感じるのは、ちょっと怖かったかな・・・。
とか考えつつも普通にたくさん笑ってましたが、最後、 生瀬@2号に筒井@4号が無言でお辞儀をしたところで、 いきなり じんわり涙が出てきてしまったりもして。2号は、 「あなたの奥さんではない」と言われて、自身の間違いに 気づいたとしても、あの場で手を挙げるのは辛かったはず。 それでも手を挙げた2号に感謝の意を示す4号の姿は、 それこそ「日本人の優しさ」という感じで、救いでした。 こんな場面、プレビューの時もあったかな?舞台の 真正面での演技なのに、気づかなかったなんてことある?
とにかく、いっぱい笑って、ほろりともして、 いかにも三谷芝居、堪能してきました。今年は 意外にも21日で芝居納めしちゃったのかもしれないと 思っていたけれど、最後の最後にどんでん返し。 大きく満足して今年を終われます。
・・・さて、年賀状の続きと帰省準備しなくちゃ。 参考までに、ただいま31日の午前4時前ですが(苦笑) たぶん、このまま年賀状書いて投函して荷物作って 帰省して、もう年内にここには来られないと思います。 皆様、よいお年をお迎えくださいm(_ _)m
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