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2005年07月03日(日) 『マウストラップ』再演ツアー初日

<場所>カメリアホールC-17(センター)
<演出>大和田伸也
<出演>
  トロッター刑事:戸井勝海
  ジャイルズ・ロールストン:内海光司
  モリー・ロールストン:芳本美代子
  ボイル夫人:淡路恵子、ミス・ケースウェル:前田真里衣
  メトカーフ少佐:大門正明、パラビチーニ:田村連
  クリストファ・レン:岩田翼

一昨年3月、東京初日からツアー楽までつき合って、
どういう舞台にしたいのか理解できず当惑し続けた挙句、
結局やっぱり出来が悪かったんだろうと結論づけた舞台。
それを、再演されたからとツアー初日から行くなんて、
しみじみ自分が分からなくなりつつ劇場に向かいました。
不安で、誰かと一緒に観たかったので、亀戸なら家から
近いし付き合ってもいいよと言ってくれた友人と一緒に。

最後に「この結末は誰にも言わないで下さい」と
言われてしまう舞台なので、内容には触れませんが、
とにかくとにかく、みっちょん、ありがとー!!でした。
前回最も嫌だったのが、モリーが厚化粧で野暮ったく、
クリスティの女性らしい可愛さが感じられなかったことで。
それが、芳本モリー、くるくるよく動いて、とにかく可愛い!
一生懸命さ、茶目っけ、賢さなどがそろっていて、
ひと言で言えば「チャーミング」で、つい目を惹かれる。
久世クラリサがどんなに好きだったか思い出す感じ。

彼女が主となって舞台の雰囲気を作ってくれるので、
前半、退屈せずに入っていけたのがすごく大きいです。
前回も大好きだったボイル夫人とレン君が続投組で、
よく出来たコメディのピースとして機能しているし。
トロッターが出てきてからも、ミステリとしての謎解きに
専念するよりも、個々の人間が見える印象が嬉しいかな。
おかげで、「すっごくいい!」とは言わないまでも、
「うん、舞台観て帰るぞー♪」な、ちょっと満足気分。

疑問があるとすれば、前回も今回も治まりの悪い、
ミス・ケースウェルかな・・・。個人的には前回の方がマシ。
身長を含めた体型的に、いくら男装していたところで、
男性と見間違える可能性がありえなすぎるし、何より
低い声を出し慣れないのか、無理な発声で感情が見えない。
彼女をキャスティングした以上は、内海と岩田さんと彼女が
全員、同じ事件の重要参考人に似ているという設定は、
この際、諦めるぐらいの方向でもいいんじゃないかなぁ?
「低い声」のためだけに、すべての感情が見えてこず、
一本調子の台詞回しに聞こえているというのなら、
あまりに勿体ないと感じてしまいます。

まあでもとにかく、みっちょんモリーありがとー!
こんなに可愛いのに、実は岩田翼さんより5歳も上というのも
舞台設定上での年齢への疑問を少し吹き飛ばしてくれるし。
年齢設定を言い始めたら戸井さんが一番ヤバいんですけど(^^;

<参考:このカンパニーでの初演キャスト>
  トロッター刑事:戸井勝海
  ジャイルズ・ロールストン:内海光司
  モリー・ロールストン:勝野雅奈恵
  ボイル夫人:淡路恵子、ミス・ケースウェル:高汐巴
  メトカーフ少佐:入川保則、パラビチーニ:団時朗
  クリストファ・レン:岩田翼



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