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2005年05月09日(月) 『レ・ミゼラブル』(5/3マチネ、シルビアファンテ初日)

<出演>
 山口、岡、新妻、シルビア、知念、岡田、徳井、瀬戸内、東山
 桝井賢斗ガブ、福田夏未ちびコゼ、藤井結夏ちびエポ
 阿部裕、横田大明クール、岡田雄一ジョリ、角川裕明、
 清野秀美フイイ、高野二郎、阿部よしつぐ、原慎一郎、
 蔓谷法英プルベ、森隆二モンパ、小暮清隆クラクスー
 桑原麻希:買い入れ屋、高島みほマテロット、
 香山ゆき:Fガール、史桜ジベロット、荒木理佳マダム、
 村井麻友美、井上喜代子、今泉りえ:かつら屋、


一番の目当ては、お帰り岡田マリウス&東山アンジョ。
実はそのためだけに、貸切チケットを掲示板で探して
一生懸命手に入れたという経緯があったりもする。
次点のお目当ては、シルビアファンテ初日。
ついでに、気がつけば徳井テナと新妻エポも
My初日だったり。そんな感じの観劇。

目当ての2人。もう、大好き!(苦笑)
アンジョに関しては、4月に新しい2人を観て、
特に岸アンジョに関しては十分好きだったけれど、
だけどやっぱり東山アンジョ!としみじみ思っていた。
歌だけで言うなら、岸アンジョの方がいいんだけど、
先頭を走る事に一片の迷いもない雰囲気が好きなのかなぁ?
観ても確信持って、お帰り、私のアンジョルラス!気分。

もともとは私、原作アンジョ嫌いなんです。
一目見たら惹かれて革命なんか参加してしまい、
気がついたらバリケードで死んでる羽目になりそうだから。
だから、今アンジョとかの、信頼できて革命成功しそうな
タイプこそが、私にとってのリーダーだった。 なのに今年、
まかり間違って、光に見えるアンジョに出会ってしまったら、
やっぱり一目惚れしてしまって、しまったぁぁぁ状態なんです。
1か月間、D☆Dでリーダーやってたせいか、命令する強さが
上がっていて、更に従いたくなる度アップしてて嬉しいったら♪
私見では、声の伸びが少し良くなっていたようだったし。
が、やっぱり、外れる音程は外れる(^^;

マリウスは、実は4月に藤岡君観ながら、
「こっちのがマリウスかも」と思っていました。好きだったし。
でもそういう問題じゃなかった。岡田マリウスのが、より好き!
若さあふれる東山&藤岡ペアによるABCカフェが観たいと
思っていたけれど、実際に東山&岡田で観たら、この、
まったく雰囲気が違うところが好きなんだなぁと再確認して。
♪「君が今夜居合わせたら〜」とかの艶っぽい(笑)声が、
それまでの東山アンジョの、意外なほど男っぽい声で作られた
戦いの世界を霧散させるんですよね〜。好き好き(*^^*)

原作版マリウスに近いのは藤岡君側だと思う。
でも何というか、ミュージカル版のマリウスの場合、
学生に溶け込まない必要があるような気がするんです。
その点、岡田マリウスのバカっぽさや、何となく周りが
手助けしてやりたくなる雰囲気が、すごくいいなぁと思う。
まあ、バカっぽさは、一昨年の方が高かったと思うけれど、
今年の、ちゃんと最後ではコゼットを守る側になれている、
男の子らしい(笑)マリウス君も、とてもとても好きです。
でも、♪「ここにいても同じだ〜!」で、ガバッと
アンジョに抱きついた時には、さすがにビックリしたけれど。
この緊迫した状況で、思わずほほえましさを感じさせるって、
ちょっとさすがに、どうなんでしょう?いや、好きだけど。

シルビアファンテ。意外に外国語なまりが入っていて驚いた。
結構、ネイティブにしゃべるイメージがあったんだけど。
まあ、ファンテは今期全員日本語不自由だから、何かもう、
そういうもんだという気がしてきつつありますけどね(^^;

そして、声質や体格もあるんだろうけれど、健康的でした。
「捨てられた自分の惨めさを見つめ続ける」井料ファンテや、
「あの人は帰ってこないと分かっていながらも、つい夢見ては
流される、幸せに育った」なマルシアファンテ、どちらとも違い、
しっかり現実が見えた上で工場で働いているファンテーヌは、
強くて地に足着けて生活していて、ある意味母親らしくて好き。
・・・なんだけど、病気で運ばれていってしまってからは、
どうも、死にそうにないところが気になって仕方なかったかも。
好きなんだけどなぁ。あと一歩。

今年お初の新妻エポ。
昨年大嫌いだった、時も場合も選ばぬ大声は、
ほとんど気にならなかった。その点は、成長したなぁと思う。
だけど、その分、ひたすら演技が気になってしかたがなく。
少しは相手の台詞や演技も考えてくれーっ!て感じ。

マリウスの手紙を持ってプリュメ街に来た時なんかは、
バルジャンに見つかるなり手紙を前に突き出してしまう。
「怪しい者じゃないです。手紙を持ってきたんです」って
言い訳の演技をしているんだろうとは分かるけれど、
ずーーっとバルジャンの目の前に出しっぱなしだから、
「俺に渡せ、坊や」がバカバカしいったらなかった。
かと思えば、まだマリウスが本の話をしているうちに
髪を触っちゃって、その後で「この髪好きだわ」歌うから、
「何だよ、ふざけて」も、えらいバカに見えるし。

どうも、演技プランが空回りしてるんですよね。
♪「恵みの雨」での血のりなんかも、すごく変。
K列上手側から肉眼で見ていて、一目で分かるような
血まみれの頬や右手が、いくら暗がりとはいえ、
すぐそばで見ているジョリやマリウスに分からないって、
あまりにも違和感ありありなんですけれど。
普通その状況なら、コートはだけさせるより先に、
頬っぺたの確認をするでしょう?!としか思えない。

右手の銃弾が貫通したような血は、多分、原作を
意識してるんだろうけど、状況そのものが原作とは
全く違う場面でそれって、変だと分かってほしいよぉ。
というか、誰か、止めてやるヤツはいないのか?

逆に、今年お初で意外にOKだったのが徳井テナ。
実は前回出演時が嫌いだったので避けていたのですが、
歌も記憶よりずっといいし、何より小芝居が少ない!
♪取り引き の場面での「手相を見てくだせえ〜」は、
テナルディエなら、あれくらいは許されると思うし。
あそこは、むしろ祐一郎さんの受け方が悪いだけ。
特に面白みはないし、テナルディエらしい存在感も
ないけれど、あえて避けるほどじゃないなと思えたことが、
非常に大きな成長かなぁと。期待レベル低すぎ?(^^;

あとは・・・、山口バルジャンは、普通だった。
ちびコゼは、今日の子はイマイチだったと思う。
コンブフェールが久々に上條さんじゃなくてホッとした。
そういえば、ジャベールは、舞台にいなかったと思う。
必死で歌っている岡さんしか、私には見えなかった。
確かに、♪自殺でオクターブ上げはしなかったけれど、
そういう問題でなく、少なくとも私にとっては、ずっと
「岡さん」が、歌にばかり気を取られていた感じの舞台で、
自殺の時点では、既に退屈してしまっていました。それが、
のどのせいと言うなら、是非とも早く治して欲しいと思った。
今きっと、アンジョの稽古も始めてるんだろうけれど、
大丈夫なのかなぁ、こんな状態で。不安です。

そんな感じで。
相変わらず今年は、バルジャン不在の舞台が多い印象。
その分、マリウスに外れがないし、コゼットもいいし、
ファンテも好みはあれど、外れはないのが嬉しいかな。
あとはとにかく、一孝バルの出現を待ちます〜。



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