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2005年03月24日(木) |
『涙の温度』(谷原章介版) |
原作・監修:秋元康 演出:秋元康、釜紹人 作:「フジテレビヤングシナリオ大賞」受賞者 場所:studio DREAM MAKER、J列8番(下手寄り)
谷原さんのファンである友人から、 「チケットあるけど行かない?」と声をかけられて。 その時点では、山本君もやるはずだった舞台だし 少し気になるかなぐらいの気持ちでOKしました。 「すらりと背の高い美形」というのは、好みの範疇に ないのですが、「美声を聞きに行かない?」という 誘い文句には、ちょっと惹かれるものもあったし。 しかし、当日行ってみれば、休憩込み2時間半。 はい?朗読劇だよね??と、早くも後悔気分。
でもごめんなさい、良かったです。特に2本目。 確か『桜の足跡』というタイトルで、親子の話。 「足りないものは工夫と努力で補え」という ポリシーを持ったトラック野郎が主人公。 髪全体を隠すような感じで頭に手ぬぐいを巻いて Tシャツ姿で、ちょっと そこらの兄ちゃん雰囲気。
息子が生まれた瞬間に「この子は俺にとって 完全だ!」と思ったから、「完太」と名づけた父。 「桜の足跡」というのは、入学式に仕事で九州にいて、 参加できなかった父がその夜に再び行った入学式のこと。 入学式といえば、桜吹雪。九州ではもう咲いていた桜を 土産に持ち帰り、枝と花びらを息子の上で振って歩く。 ランドセルを背負った完太の後ろにできた桜の道。 けれど、次にそれが語られるのは、事故に遭って 切断した息子の足の鮮やかな切り口の色として。
自分のせいで事故に遭ったと苦しんだ父と、 自分はもう完全ではないと苦しんだ息子が、 最後に二人三脚の練習をしつつ終わるのですが、 とにかく、息子への過も不足もない愛情の語りが温かくて、 息子が生まれた時(思いきり冒頭)から既にウルウル目。 少し長じれば完太は「お父さんはすごい!」と信じ愛し、 こんな父を世界中に自慢したくて、そんな父にとって 自分が「完全」だと言ってもらえることが誇らしくて。 そんな完太に感情移入してしまった自分も やっぱり、 最後はボロボロ泣きながら話を聞くことになって。
1話『花火』の、自分の生き方を悩む広告営業マンが 10年前に別れた彼女と約束の地で再会する話も、、 3話『キンテツが死んだ』の、社会のスピードに乗って 歩けなかった友人の話も、割合に飽きずに聞けました。 でも、自分が傍観者的な立場でいるよりも、どっぷりと 情に浸かっている話の方が絶対にいいと感じたのは、 彼のことを、整った姿の印象からか冷ために感じていた 私としては、なかなか意外で素敵な感想。 今度、人間味あふれるヒューマンなドラマなんぞも 見てみたいなと思った瞬間、そういえばつい最近、 人間関係どろどろドラマをやっていたなと思い出しました。 友人に散々薦められてはいたけれど、嫁姑ドラマは 嫌いだから、見なかったのよー。今さらながら後悔。
どうでもいい追記。 1話と2話の間の谷原さんのお着替えタイムと、 休憩後3話が始まる前の時間帯に、見知らぬ2人が現れ 藤井フミヤの『TRUE LOVE』と何だったかを歌ってました。 別に好きな雰囲気の人たちでもなかったんですが、 実は彼ら、エイブルのCMで♪ネットで探せるエイブルと 歌っていた人たちだったらしいです。なんか・・・、 CMの方が上手に感じたのは気のせいだろうか(^^;
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