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2005年01月22日(土) |
『タック』(初日ソワレ) |
昼間にテレビつけっぱなしていたら、 月曜から始まる『ハチロー』の宣伝をしてた。 しまった!これ『不機嫌なジーン』の裏番組だ。 まだ『新選組!』関係でNHKを見まくってた頃から 宣伝していて、久々の面白そうな唐沢さんドラマだと 楽しみにしていたのに、曜日をすっかり忘れてた。
月曜21:15〜のNHKって、当たりが多いんですよ。 しかも、唐沢さんの子供時代は、先日気になった 頼朝の子役時代を演じていた池松壮亮くんだとか。 月曜日はビデオ込みで3時間テレビ見るしかない? 一応、スマスマを無視するって手もあるけどねぇ。 しかし「なぜハチローは浮気をするのですか?」 と聞かれた唐沢さん「DNAですね」って(^^; そんなあなたが好きですわ(笑)
TSミュージカルファンデーション『タック』
場所:博品館劇場、O列17番 時間:18時〜(5分以上開演遅れ) 1幕70分、休憩15分、2幕80分 出演:坂元健児、堀内敬子、駒田一、 立樹遥(宝塚歌劇団)、川本昭彦、縄田晋、 福永吉洋、幸村吉也、日比野啓一
大好きだった『Yesterday is...Here』の改訂版。 前の版は一度しか観ていないから正確なことは 言えないけれど多分、語り手の おじいさん(駒田一)の 位置が大きくなって、新曲なんかも入ってる感じ。 駒田さんの語りは、最初のうちは、ちょっと 作りこみすぎた感じでついていきにくく感じるけれど、 特に2幕、最後の試合の場面で、語りから入る歌は、 場の雰囲気とあいまって、唇かみしめてボロボロ 泣きながら聴かされてしまうことになった。 直後のタックのソロも、状況から考えたら、 一緒に歌ってくれた方がいいんじゃないかと思ったり。
そのタック(坂元健児)。うーん・・・。 予想はしていたけれど、やっぱり悩みがなさすぎ。 しかも最初はパンツ1枚で登場したりなんだりで、 結構脱いでるシーンも多いせいか、どうしても筋肉バカ。 そう表現される場面もあるんだけど、そうは言われても、 実際は違うという面が見えないと、どうして落ちてきたか、 何を思ってボクシングを続けたのか、説得力が見えない。
確かに私は前回の、飄々としてかつ溢れるほど愛に満ちた 切ない平沢タックが世界一この話に合うと思っているけれど、 改訂され、主役がタックから おじいさんにシフトした分、 切なさなどは全部おじいさん側に押し付けてしまって、 タックは若者らしく、悩んで愛して戦っちゃうだけでも、 小難しく悩んだりしなくてもいいようになっているはず。 クリスほどの悩みですらない。シンバ程度でいいのに。 できないはずないと思うのに、なんでなんだろう?
口のきけない少女、ミュー(堀内敬子)。 全身真っ白な服装に丸いお帽子かぶったりして、 本当に可愛いけど、何となく、もう少しいとけなさが欲しい。 時々、少女に見えなくなってしまうのに違和感があって。 彼女は一体、何歳ぐらいの設定なんでしょう? 下手すると、スムースたちより年上に見えるの(^^; タックの構い方が、一目惚れに見えるのはどうなのかな? いや、それはタック側の問題のような気もするけれど。
少年たちの中で目立っていた、立樹遥さん。 WWSのエニバディーズと重なるような役でしたが、 演技している時はいいけれど、歌になるとどうしても、 稽古や研究を重ねて作り込まれた男役声が、違和感。 ストリートキッズたちの中で、彼女の歌声だけが、 妙に整えられて不自然で、うまさがマイナスになって。 しかも彼女ばかりクローズアップしているせいか、 他の子の素直さが逆に見えにくくなっていたような。 こういう役柄もあっても構わないと思うけれど、特に 目立たせない方が、却っていいと思うんだけどなぁ。
あと良かったのは、スムース(縄田晋)。 印象が少し違うし、前回は違う人だったと思うけれど、 いくつか記憶に残っている台詞が、違うと思うのに、 ストンと落ち着くように彼らしさとともに聞こえてきて。 試合の前、手が震えてしまう彼、タックを探している時、 「どんなことがあっても戻ってこいと伝えてくれ」という 言い方。飾らないリーダーらしさがすごく好きでした。
まあでもいろいろ書いたけど、とにかく好きな話。 最後の飛び立つ翼の映像とか、ちょっと語りすぎの演出が 気になったりもするけれど、きれいに泣けてしまうし。 ひたすらタックに集約して惚れ込ませることで見せてしまう 舞台ではなくなった分、早くに結果が見えやすくなったし、 誰かに感情移入というよりは「きれいなお話を聞いた」 という印象が強くなって少し残念な気もするけれど、 ストーリーとして、いい話はいいなぁと思いました。
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