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2004年07月02日(金) |
レ・ミゼラブルコンサート初日 |
<出演> 今井清隆、鹿賀丈史、坂本真綾、岩崎宏美、 河野由佳、石川禅、駒田一、森公美子、岡幸二郎
楽しかった。 もーーっと欲求不満になるかと思ってたけど、 岡アンジョと禅マリウスで満足できちゃったらしい。 特に禅マリウスは、美化されているはずの記憶より 更に上を行っていたと思う。以前どおり情にあふれ、 かつ、抑えも利いて。泣いてたけど、自分の感情に 流されてはいなかった。抑えた分、こちらが流された。 確かに見た目の年はとってしまっているけれど、 それでも尚、今の石川禅でマリウスが全編観たいと そう思わせてくれたのは、すごいことだと思う。
でも最初のうちは「こんなもんか」と退屈してました。 鹿賀さんは予想どおり鹿賀さんで、ジャベじゃないし、 今井さんも予想どおり存在が消えきって薄すぎだし、 2階から見ているアンサンブルは、誰が誰やらで、 しかも地味で、「歌ってるねぇ」って感想しかない。 岩崎ファンテは相変わらずパンチが効いてたけど、 後もう一歩声の伸びが足りず、ちょっと不満な感じ。
そんな退屈な時間を癒してくれたのは、 前方の椅子に並んで座るプリンシパルたち。 足を揃えてきっちり手を引き寄せ、好青年っぽく 座る出番待ちの禅マリウスが水を飲む姿とか、 ちょっと足を投げ出し気味に座る駒田テナが、 足を組んだり隣の妻と話したり、ごそごそする姿、 そんなものや後ろに映される過去の映像を見つつ 何となく時間が流れていったりして。
目が覚めたのは、♪この家の主でした。 客席に駆け下りて走り回るテナルディエ! 「そうか!これってコンサートだったんだ!」って、 この時思いきり勘違いから目が覚めた。それまでは、 普通にレミゼを観る気分で観てたのが、変わった。
レミゼで舞台に参加したいとは、あまり思わない私は、 普段なら結婚式ですら手拍子したくないのですが、 この時は、わぁ!って一緒に手拍子して、幸せ。 舞台上にいる禅さんや岡さんたちも、8割くらい 役柄を捨てちゃって、思い切り笑顔で手拍子。 そういえば、これってば、レミゼ好きの人たちの お祭ってものだったんだと今さら気付いたりして。
その後も少し退屈になりかけたりもしたけれど、 アンジョルラスが登場してしまえばこっちのもの。 さすがに、パアッと舞台上に花が咲いた明るさ。 もちろん当時より年はとったものの、華は抜群。 「美青年」と言われることに自信を持っている人の 文句あっか!という力と輝きで惹きつけられ、 それをいや増す歌声で、ぼうっとしてなどいられない。
加えて、上手さと抑えを覚えた演技力で若さを観せる 禅マリウス、2幕になって断然良くなった鹿賀ジャベ。 バリケードから後はもう、コンサートの楽しさを 残しつつも、しっかりレミゼを見せてもらった気分で。 ♪カフェソング、♪自殺。もう一度 会いたいなぁ!
帝劇登場最後の頃に見せた力はどこへやら、 弱弱しい かすれた歌声だけだった真綾エポや 存在感は薄いままに音程まで崩れてしまった 今井さんは非常に残念でしたが、2幕は良かった。 歌だけでも、いい人はやはりいい!と、ある意味 当たり前のことに感動しつつ帰ってこられました。
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