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2004年06月17日(木) 『音一会』2日目

品川教会グロリアホールH列8番(10列目)
<出演>鈴木綜馬
   他、ピアノ、バイオリン2人、チェロ、ビオラ、バス、
   ドラム、サックス、コーラス4人(リーダーの名はK.D.)
曲目については、前日を参照ください。


こんっっなに違うものかと思いました。
表現が変かもしれないけれど、今日を見てしまうと
昨日のは「初々しかったんだ」という気がすごくする。
ファーストコンサートらしい、好きなものを集めた
手作り感というか、頑張っている姿が見えたような。
それ故に綜馬さんという人を身近にも感じられ、
久々に♪出待ち入り待ち みたいな曲の気分も、
懐かしさだけでなく思い出せたりしたのですが。

転じて今日は、シアターテレビ放映用のカメラが
5台も入ってたこともあるかもですが、「ショー」。
「鈴木綜馬」というプロが、プロデュースしたもので
しっかり魅せてくれたという印象が強い。もちろん、
まだ2日目、トークなどには甘さも残るけれど、
より強く感じられるのは完成に近い安定感。
私が好きになった「鈴木綜馬」に近づいた感じ。

1曲だけ、どうしてもアレンジによる伴奏部分の
和音の変化が不安を掻き立てられて嫌いな
♪元気を出して 以外は、どれもこれも幸せな曲。
でも、今日 最も気持ちが動いた曲が、1幕と2幕の
最後の曲というのは、やはりその状況だからかなぁ?
最後に向かって気持ちがのせられていったから?
それこそ『ピピン』なんて観たことなくストーリーも
知らない、しかも原語という、感情移入するには
三重苦を背負った曲で、感動できたのが不思議。

1日目、曲が始まる前の説明で、
「チャペルにふさわしく」、「戴冠式の場面」の曲だと
言われても分からず「ふ〜ん」でした。でも今日は、
絶対この王様、期待に満ちて神に感謝してるんだ!
なんて、妙な確信とともに王様に共感していました。
背後に立つ十字架と、映された青空が輝いて見える。
幕間、興奮してる自分にどうしたことかと思いました。

2幕最後の♪宝もの なんて、ボロボロ泣いたし。
これはもう、何でだかなんて分からないけど、
とにかく、「嬉しい」気持ちで胸がいっぱいで。
しっかりと「見せる」側として立っている人が
「見る」側の言葉を的確に歌ってくれてるから?
前日には「綜馬さんも私たちと同じ、見る側でもある」
ことが、何となく嬉しかったのに、こうも違うかなぁ。

歌の説明とかは、より分かりやすく的確に
日本語としても正確になっていたのに対して、
♪見上げてごらん夜の星を のアレンジが、
井上君のコンサート関連で急遽変わった話など、
2日目になって消えた話も少しずつあったのは、
より曲の世界に入りやすくする方向から?
ヘロデ王では客席を後ろの方まで来て下さったり、
もしやアンケートから意見を救い上げられた?と
感じる変更点もいくつかあって、嬉しく。

♪宮廷詩人 も、前日に綜馬さんが言われた
ケルトっぽさとまではいかないものの、
私の頭の中に自然に浮かび上がってきた映像は、
昨日感じた中央アジアっぽい砂漠の中ではなく、
デンマーク北部の凍りついた冬から花の咲く春。

昨日も、なんと綜馬様を身近に感じるという
嬉しくももったいないような幸せを感じたけれど、
今日は今日で、さすが鈴木綜馬!という舞台だった。
両日行ってここまで満足できるとは、嬉しい驚きです。
しかし、本当に礼拝されてる十字架を指差して
「お笑いぐさだよ神様だとさ」と歌ってしまうのって、
そして、それを観て盛り上がる一応クリスチャンの私、
本当にあり?(^^;いや、歌ってる綜馬さんの方は、
直後にあれだけのマグダラのマリアを歌えれば、
気持ちを汲み取っていただけてるんだろうけど。



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