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2004年05月20日(木) |
『エリザベート』ソワレ雑感 |
いつになったら日記の日付が追いつくのやら。 ・・・といった感になってまいりましたが、 これを書いている本日は24日(月)夜です。 昨日のモナコとかモナコとか、『新選組!』とか 新選組!展とか、他にも いろいろあるのですが、 とりあえず順番に。
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雨にたたられた日。朝、暗くて目が覚めず、 寝坊して走っていたら水溜まりに足突っ込んで、 濡れた足で更に走っていたら、駅の上り階段で パンプスがすっぽ抜けて階段下まで落ちて行き。 人込みかき分け下まで戻って履き直して駆け上がり、 電車に乗り遅れて、結局 遅刻。やっと職場に着けば、 雨で飛行機が遅れて今日の仕事が届いてない。 18:15開演だというのに、待てど暮らせど来ない。
結局、届いたのは夕方4時過ぎ。 3人で分けたとはいえ1日分の仕事を2時間弱で 終わらせるという強行軍で、駆け込みセーフ開演。 終演後は、友人と少しおしゃべりしてから帰宅。 夜は10時から『壬生義士伝』と『離婚弁護士』が かぶっていたけれど、きっと野球で遅れるだろうと WOWOWをタイマーかけて出勤していたから。 けれど、帰宅してみれば雨で野球は中止(当然だけど)、 既に『離婚弁護士』は半分終了してしまっていて。 野球って普段邪魔なのに、こんな時だけ役に立たねぇ! まあ、『離婚弁護士』は1話完結ものだから、 1話抜けた程度じゃ問題ないのが有り難いですが。
『エリザベート』(山口・石川・パク・今) ・帝国劇場H-36番。
前の人の座高も低くて、スカーッと全部見えた。 どこを、誰を見るのも自由な状態で惹かれたのは、 なぜかエルマー(or今さんの演じてる人)でした。 祐一郎トートは、1幕で既に「何か変・・」と 思いつつ観ていたら、幕間に連れに「祐一郎さん、 ロボット化が進んでる」と言われて思い切り納得、 2幕は関節の少なさばかり気になってしまったし、 今期お気に入りだったルキーニは、やりすぎで もはや高嶋兄にしか見えなくなってしまっていたし、 シシィも、いつものような感動するほどの美しさは 感じられず、目を惹きつけられなかったのが残念で。
それでも最初のうちは、 今期の私らしくフランツに目を惹かれていて、 「幸せになりましょう〜」「うん!」など、 綜馬陛下とは違う若さを楽しんでいたのですが、 結婚式直前、幕前での場面で、金モールに赤い 袖口も映える才走った感じの若者(今さん)が 伯爵を茶化すように歌う♪長い説教だった が、 ポーンと耳に飛び込んできてからは、目が釘付け。
今期前半に比べて抑えが利いていなくて、 熱くなりすぎているエルマーは、実はあまり 好きではないのですが、その経年変化は◎。 出てくるたびに貫禄がついていく姿に感動したり。 もちろん、登場シーン自体が少ないので、 話についていけなくなったりまではなかったの ですが、♪ミルク やハンガリー訪問など、 エルマーが上手にいる場面は他の記憶が薄い(^^;
でも後半は意識を取り戻して、今回の目的である 山口&朴(初観劇コンビ)をしっかり観てきました。 でも朴さん、もしかして声つぶしちゃってます? 前に内野さんとで観たとき、声の伸びに感動して、 もう浦井ルドじゃ観られないとまで思ったくらいで、 山口トートとの♪闇が広がる、楽しみにしてたのに・・・。 聞こえないとか かすれるというレベルじゃないけど、 何かが のどに詰まっているような声が辛そうで、 期待していただけに残念でした。
でも、演技は驚くほど良くなっていたと思う。 浦井君の、まだ少年くさい青いルドルフに対して、 ちゃんと世界が見えて冷静に頭で考えた上で、 憂れいている大人な感じ。浦井ルドがエリザベートの、 死に魅入られるような不安定さを受け継いでいるなら、 朴ルドは、エリザベートの聡さを受け継いだ感じかな。 今までのルドルフだと、成長したエルマーたちに 踊らされる熱ばかりの若者という印象が強かったけど、 朴ルドだと♪我らは同志 に交ざれそうな印象。 ルキーニの♪○年経った〜が、真実味を増す成長ぶり。
今回、ルドルフを考慮せずにチケットを取ったら 9割が浦井ルドでイメージがついてしまった私に、 それに全く引きずられることなく、彼のルドルフ像を 感じさせた力量に、思わず感動してしまいました。 いや、3月に観たときは全然 分からなかったから、 もっと早く完成させろよ!という話もありますが。 踊りも、身長の割りに腕が短くてイマイチ映えない という不利な点があってなお、かっこよく見えたし、 日本語も、1幕の第一声以外ほぼ完璧に自然だったし、 もしや好みの役者さん系かもと思わされました。
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