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2004年01月18日(日) |
マチネ、♪Bring Him Home事件 |
すごーく今更な時期に書いています。 でも、忘れてしまわないうちにこれだけは書いておきたくて。 その忘れてしまいたくない事柄についてしか書きません。 本当に、自分のためのメモ的な感想。
<席>L-40番(最前列はE列。サブセンター) <出演> 山口・岡・新妻・高橋・河野・泉見・駒田・瀬戸内・坂元 局田・川野ちびコゼ・入絵ちびエポ・伊藤・横田・坂口・ 上條・篠原・高野・阿部よしつぐ・鈴木・蔓谷・KAZZ・大江 杵鞭・高島・鈴木・史桜・荒木・澤田・浦壁・古川
山口・岡・駒田。 こういうミュージカル出身者が並ぶと安心して観られる。 久しぶりに、ああレミゼを観ているんだなという感覚。 岡ジャベも、対石井より対今井より良しという感じ。
こうなると剱持さんの、表現が比較的固いながらもきれいに出る 高音が恋しくなるし、由美子ちゃんの「考えて演じてるの!」と 自己主張するような演技が、ちとうざったくも感じる。 瀬戸内さんの泥臭い笑いも そぐわないなーという感じ。 そしてその中であっても、坂元アンジョの感情の乗りにくい歌声は、 やっぱり声量だけがあればいいってものでもないと思い出させる。 できれば、山本マリウス・剱持コゼ・ANZAエポを連れてきて、 ほのかファンテや岡アンジョ、テナ妻さんは新人さん。 こんなメンバーならどうだろうと夢のようなことを考えながら 比較的安心して観られる舞台に酔っていたら。
♪Drink with me辺りの祐一郎さんが変でした。 「マリウス、少し休め」と言われてからの山口バルの表情が 最近とみに自然な雄弁さで感情の変化を表していて好きなのですが、 何やらすごく疲れた感じで動いていて。しかも、いつもなら 飲み物を断る場面の直後、何か違った固形物を受け取って見えた。 (飲み物を断ったかどうか辺りは見ていませんでした) そして、♪Bring Him Homeに突入。
泣けました。 もう、辛くて辛くて辛くて涙があふれて止まらなくて。 まるでここがエピローグかのように力尽きた姿での歌。 頭の隅っこで「これはこの場面にそぐわない」という声は ずっと聞こえていました。「レミゼ全体として正しくない」と。 でも、こんなにも全力で、出来得る限りの力で戦ってなお、 あまりの無力さに打ちのめされて神に救いを求めるような歌を、 私は無視できませんでした。何だか分からなくても泣いた。 ミュージカルファンとしてここで泣いちゃ駄目だと言うなら、 もう一生ミュージカルなんか観なくてもいいというくらい、 きっぱり思いきって、感覚に没頭して泣いてしまいました。
結局、何があったのか分からないままでしたが、 祐一郎さんはその場面を座ったままで歌いきりました。 左手をバリケードに預け、体も半分もたせかける姿のままで動かず。 その後、いったん撃たれてマリウスを下水道に引きずり込み、 次に出てきた時にはそれまでのペースに戻っていたと思います。 エピローグもきっちりと祈りを見せて、いい舞台だったと思う。 カーテンコールでも特に何ということもなく、普通に終了して。 だから、あの♪Bring Him Homeが何だったのか私には分かりません。
終演後にネットで、ジャベが出て行った後で銃を撃つ時に ケガをしたんじゃないかという憶測が出ていたのは見ました。 それによって半分貧血状態のままで歌っていたのではないかと。 それが真実か否かも全く分からないし、『レ・ミゼラブル』という 舞台として正しい場面だったとは今でも全く思っていません。 あの回だけがレミゼ体験だった人には申し訳ないかもとも思います。 でも個人的には、出会えて良かった。本当にすごかったから。 きっと本当に何か体調が悪くて起きたハプニングの歌だったと思う。 普段からあんなものを舞台に載せていたらその人はヤバいと思う。 でも、そんな奇跡のようなチャンス(あえてこの言葉を使うけれど) だったからこそ、リピーターとしての私は遭えて幸せでした。 感謝しちゃいけないと思うけれど、でも、満足しました。 あとは、どこか不調であるのなら、どうかお大事にと思うばかりです。
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