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| 2003年08月25日(月) |
『レ・ミゼラブル』(また超長文) |
開幕してからのお気に入りキャスト、 キャスト表を色分けして悩みまくって選んだベストの日。 熱は7度前後まで下がったものの、咳がひどくなり、 観劇には迷惑すぎる客と自覚しつつも、でも、良席だし これは外せないのよぉぉと我がままして行ってきました。 前日のSMAP3列目も同じように行ったのはまた別の話(苦笑)
『レ・ミゼラブル』13:00〜帝国劇場、1階H-30 <出演> 別所哲也・岡幸二郎・笹本玲奈・高橋由美子 剱持たまき・岡田浩暉・駒田一・森公美子・吉野圭吾 宮里駿・川井七星(ちびコゼ)・塚田真依(ちびエポ) 伊藤俊彦(グラン)・横田大明(クール)・坂口勝(ジョリ) 上條コウ(コンブ)・篠原功(フイイ)・小林仁(司教・レーグル) 阿部よしつぐ(バベ)・岸祐ニ(ブリジョン)・山名孝幸(プルベール) KENTARO(モンパルナス)・清水拓藏(クラクスー) 杵鞭麻衣(買い入れ屋)・高島みほ(マテロット) 鈴木智香子(ファクトリーガール)・宮菜穂子(ジベロット) 荒木里佳(マダム)・楠見朋子(少年1)・�盪概�子(少年2) 古川恭子(カツラ屋)
何が悲しいって、興奮すると咳はひどくなること。 うわぁ!って思う場面であればあるほど、とにかく辛い。 周りも当然、そういう場面であるほど咳は聞きたくない。 鎖骨と鎖骨の間を強く押して、口と鼻押さえて息止めて、 顔真っ赤にしながら、それでも泣きそうになったのは、 まず第一に♪彼を帰して。それと、♪自殺。
久々の別所バルで、連続山口の後で若干静かに見えていました。 囚人の場面などでも、割合に物静かで線が細く、乱暴でなく。 でも、♪裁きでの最後、音が上がる「24653!」の絶唱など、 とにかく、秘めた激しさのようなものを感じる。 決してやりすぎない細かな演技には やはり好感を持ち、 ちびコゼに出会った時の抱きしめる姿や、テナ宿屋から 彼女を連れ出して行く時の「さあ、おいで」やキスなどに、 対象を得られた愛の深さ・広さなどを感じ、今期初めて、 パパと呼びたいバルに出会えた喜びを感じていました。
そのバルジャンの♪彼を帰して で感じたのは、やはり「父」。 山口バルに感じる透明なまでの祈りも本当に好きなのですが、 別所バルの男臭さや人間らしさのようなものに心が揺れました。 全く神の世界にのぼることなどできない、小さな1人の人間の祈り。 祈りであっても静よりは動。ゆっくりではあるけれど、立ち、歩き、 前に屈み込んだり空を見上げたり、いろいろしながらの歌。 毎日、ただ1つの望みのために生きようとあがく ミゼラブルなバルジャンを感じてしまって涙していました。 それだけに、すべきことをし終えたと感じて迎えた♪エピローグ、 天を仰いだ真っ直ぐ立つ姿が、また美しく感じたのだと思います。
岡ジャベの♪自殺のすばらしさについては、 以前にも書き連ねたとおりの潔さなのですが、 別所バルがミゼラブルな世界であがく姿が目立つだけに、 岡ジャベの正しさ・静なる美しさが際立ったかもしれません。 迷いや混乱を是とせずセーヌに自ら落ちていくジャベールを 息を詰めて見ながら、この潔さを美しいと思ってしまうのは 私が日本人だからなんだろうかとか思っていました。
岡ジャベは♪自殺もいいんですけれど、何が好きって、 出てくるたびにパッと舞台の色が変わるのがいいです。 同じゴミためで生まれたクズであっても、ジャベールは 俺は正義だと信じる生き方をしている真っ直ぐな美しさがある。 それが、本当に瞬間的に感じられるのがいいと思う。 特に今回のアンサンブルは私の気に入っている方のチームで 個々の歌声は弱いけれど、バランスを取り雰囲気が作れるから、 ジャベールが出て来た時の色の変わり方が更に鮮やかで。
そのアンサンブルの良さは、♪民衆の歌の音楽的快感や、 (♪ワンデイモアはプリンシパルの一部がバランス崩し気味) ABCカフェでの1人熱くなる吉野アンジョを囲んだ時に 視線の集め方などで若干、周りの熱さも出せていたことにも 感じたり。それでも、吉野アンジョ熱すぎ(^^;でしたけど。 足広げて そっくり返る立ち方は、治安官の時もそうだから、 もう、どうしようもない吉野圭吾の癖なのかもしれないけど、 声自体は前より出てて私にとっては許容範囲内なんだから、 もう少し何とかならんもんかなぁとちょっと思ってしまいます。 ♪立つのだ〜仲間よ〜!の「だ〜」で笑ってしまいそうになる のは、ちょっとさすがにどうかなと思うのですが・・・ごめん。 あと学生では、阿部グランの真っ直ぐなかっこよさがダメな分、 伊藤グランの皮肉な少し冷めた感じの斜めっぷりが好き。 バベ阿部さんの政府軍の声も伸びがあって良かったです。
格段に安定度が増して、なのに華奢さも増した高橋ファンテ、 一時のやりすぎ感が落ち着いて、宿屋では愛嬌を感じさせ、 10年後には変貌ぶり、下水道では凄みを見せる駒田テナ、 ちゃんと恋愛して見える岡田マリ&剱持コゼのペア、 強いのに可愛らしい笹本エポなどに感動していましたが、 ちょっと文句を言うなら森公美さん。個人で目立ちすぎ。 ちびコゼが歌ってる最中に舞台端で桶を叩いたり、 無駄な動作で笑いを取ったりして、テナ妻じゃないし。
でも、大きな不満と言えばそれくらいでした。 バルジャンもジャベールも、個々にも良く、表裏も映えた。 コゼットからパパへの愛情はちょっと不足気味だったけれど、 久しぶりに、娘を預けてもいいかなと思える男らしさのあった 岡田マリウスとコゼットの、互いを大切にする感じが良かったし、 パパが有り余るほどの愛情を注いでくれていたし。 テナルディエという生き方も、物語の中で効いていた。 聴きたいコーラスが音楽的に美しかった。 カーテンコールでの別所・岡・駒田の遊び具合まで楽しく、 (今日は、この3人が合う楽だったらしいです。) なんだかもう、久々にレミで幸せです。 体調が良ければもーーーっと感動できたんだろうな。悔しい。
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