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2003年07月18日(金) |
『HONK!』再演プレビュー公演 |
※7/23記録です。もはや日記とは言わない気がしますが(^^;※
<会場>かめありリリオホール <出演> みにくいアヒルの子:白川裕二郎、アイーダ(ママ):岡まゆみ、 ドレイク(パパ)・グレイラグ・カエル:加納竜、キャット:戸井勝海、 グレース・ドット・デンブリン:榛名由梨、ペニー:西村沙也伽、 モリーン・クイニー:小野妃香里、ターキー・カラス丸:野沢聡、 ヘンリエッタ:尹嬉淑、カルガモ:宗田良一、吉澤舞夏、 山田麻由、あじおかえりこ、坂本紀子、難波美妃
なんでこんなに書くのが遅れたかというと、 実際、忙しくしていたせいもあるのですが、 この舞台の感想が書きにくかったせいも多分にあって。 未だに、どう評価したらいいのか分からないのですが、 とりあえず思いつくままの感想を書き連ねます。
まず違和感を感じたのは、客層が違ったので。 デパートの最上階にある劇場だったのですが、 そこへ上がる途中のエレベーターが親子連れでいっぱい。 屋上に遊園地かプールでもあったっけ?と真面目に悩んだ。 そして入り口には「3歳未満は見られません」の文字。 3歳?!・・・って、まだ幼稚園にも入れない年よね?! これって確か、人種問題を真っ向から捉えたという点も 評価されて、ローレンス・オリヴィエ賞を取った舞台のはず。 初演の時は子供の姿なんて ほとんど見かけなかったし。 それを、落ち着いて座ってるのも難しい年の子に見せるか?!
まあでも、それもいいだろう。 子供向けに作られたミュージカルではないにしても、 理論で直接攻める舞台ではないし、元が童話だし、 カラフルなセットや衣装などで、子供も飽きないだろう。 「変わってるって悪いこと?」というテーマ自体は きちんと、子供相手でも伝わるものだと思うし。 むしろ子供相手にこそ相応しいと言えるかもしれない。 そう頭を切り替えて、一緒に楽しむ方向に行ってみる。
・・・・・が。 主役が「お子ちゃま向け特撮ショー」(確かにその出身ですが)。 肝心要の「ホ〜ンク!」の声は、思ったより素直で良かったし、 ♪かわってる のソロだけは、ひたすら歌いこんだと見えて 一応は聞かせる歌になっていたけれど、それ以外は素人。 特撮ヒーローならヒーローらしく、体の動きぐらいは 出来ていてもいいと思うのに、姿勢悪いしヘロヘロ歩くし。
なんでこんなものを観なきゃいかん・・と頭抱えてると、 他のものも軒並み、下手くそに見えてくるのでしょうか。 それとも本当に引きずられて下手になっているのか? 特にキャットは、目当てで行っただけにをいをい(^^;でした。 キャラが感じられず「戸井さん頑張ってる」と見えてしまったから。 ただし友人に言わせると、彼は主役と絡まない場面がないから 非常に不利なんだ、大目に見てやるべきだろうと(苦笑) でも実際、パンフレットに載ってる写真の方が、 舞台上よりよほど、キャットを感じたという事実がある・・。
ついでに、照明も気になりました。 演出家は初演と同じだから、実は変わっていないのに、 中央の演技から目を逸らして逃げ場を求めた私が、 後ろのライトとかばかり見ていたせいかもしれないのですが、 ペタッとゼラチンを1枚入れただけという明かりが多すぎ。 真っ赤→真っ黄→真っ青みたいな背景ってどうよ? しかも、照明が変わった後に人物にスポット当たるから、 しばし人物が真っ赤になってから、いきなり真っ白になる。 更にはその状態で、人に当ててから位置調整するスポット(泣)
この会場では何度も舞台観ているから、システムのせいで どうしてもそうなるという訳じゃない。絶対に。 ここでは1日だけの公演だから、入力が間に合わなかったのかも しれないけれど、ちょっと「客なめてる?!(怒)」でした。
私、この作品、好きなんです。 すと〜んと真っ直ぐなメッセージが伝わる舞台好きだし。 子供も楽しめて理解でき、大人も満足できる作りとテーマ、 それを持った作品なのに、ちゃちなものにされたようで悲しい。 でも現実としては、子供たちは いい反応を返して観ていた。 途中で出入りする人たちはいたけれど、むしろ親の問題で、 子供たちは総じて、非常にいい態度で観劇していたと思う。 だからもしや、私の不満は的外れなのかもしれないと思う。 私個人としては、本当に不満足な舞台だったのですが、 その非常に大きな1点のために、評価を下せないでいます。
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