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2003年05月14日(水) 『テノールな男たち』

<会場>オーチャードホール
<幕>1幕50分、休憩25分、2幕60分
<出演>東儀秀樹、鈴木綜馬、井上芳雄
<ゲスト>村井国夫、草刈民代、高岸直樹
<特別ゲスト>マリア・ガンボツ(ハープ)
<演出>小池修一郎
<振付>島崎徹


行ってきました。
行って、めっちゃめちゃ幸せでした〜(*^^*)
いいです、私もう、きっと絶対、綜馬さんファンです。
認めるよ。だってこんなに幸せにさせられちゃったから。
村井さん目当てで行ったはずなんだけど、村井さんは
ゲスト出演で出番少なかったこともあって、
もうすっかり、私の気持ちは綜馬さんに釘付け。

何より嬉しかったのは、♪アヴェ・マリア。
綜馬さんと井上くんのデュエットで、2人の部分も勿論、
温かみにあふれた素敵なものだったのですが、
とにかく一番最初の綜馬さんのソロ!ほとんど生声でした。
マイクは腰の辺りまで下げて、ホールの音響をフルに使って、
あの歌声が、きれいに響いて、一緒に心も震える感じ。
伴奏してくださったハープともども、祈りの雰囲気が、
会場いっぱいに広がって、素晴らしかったです。

タイトルには入り切らなかったから書いてませんが、
これは「第5回ドン・ボスコ チャリティーステージ」。
その精神を最も表現していたのが綜馬さんだったと思う。
私は、彼の個人的なことは ほとんど知らないのですが、
小6年〜中2まで、キリスト教圏(場所は忘れた(^^;)で
育った由、その時期だけに、感覚が身についているのかなぁと。
綜馬さんのジャベールを観た時、私が知る限りでは日本人初の、
ちゃんと「キリスト教精神に則ったレミゼのジャベール」を
演じてくれていると感じたものですが、それも納得。

だから♪カフェソングは、意外だけどとにかく嬉しかった。
悲しみと怒りと愛と祈りと。1曲でレミゼの精神全部思い出した。
多分、マリウスではなかったと断言できるものだったけれど、
コンサートでは役柄ではなく伝えたいことの表現力こそ
全てなんだと、最高の実践で実感させてくれたと思う。
私、この曲、自分が泣いちゃってることに驚きましたよ。
なんかもう、存分にレミゼ感じちゃったかも。
週末のプレレミ、退屈しないといいんだけど(^^;)

井上君とのもう一つのデュエット
♪Starlight Expressは、私が最も熱くなった曲。
風邪っぴきで寒気がして鼻水ズルズルしてたのに、
ラスティの感動とやる気に同化して血がたぎっちゃって。
きっと、この時の私の瞳孔、拡大しまくってました。
鼻の穴も大きく膨らんでたかも。出走前の馬状態。

♪カフェソングでは、コンサートでは役柄が問題ではないと
思ったけれど、相手のいる曲なら関係性ぐらいは欲しい。
この曲では、2人の雰囲気が役柄にも溶け合ったようで、
まさに効果的に盛り上がっていたと思う。
2時間全編通じて、綜馬さんの井上君を見る目は、
本当に可愛くてたまらないって感じだったし、
井上君の方も、大好き!嬉しい!がいっぱいだった。
その雰囲気がまんま、ポッパとラスティなんだもん。
もう20年近く前に観たはずの舞台の興奮が蘇る。

最後を、映画『ミッション』からの曲で〆めたのも◎。
映画の中では歌詞の付いていない曲だったらしく、
内容を先に説明して歌ってくださった、♪Nella Fantasia。
主に、「世界に平和を見ることができますように」という
内容なんだけど、広くて真実味があって、愛を感じた。
実は『ミッション』自体は、学校から全員で見に行って、
途中で分からなくなって熟睡した過去のあるもので、
記憶といえば、滝から落ちていく十字架だけなのですが、
青く広がる空と大地も感じたから、そういう話なのかな?

とにかく、本当に気持ちのいい幸せな時間を過ごしました。
まぁ、東儀秀樹さんのオリジナル曲とか♪Imagineとか、
♪最後のダンスとかは、ない方が数段良かったけれど。
自分では上手だと思ってるのかなぁ?カラオケレベルだよ?
歌い終えた感想が「楽しかった!」だってこととか、
「自分のコンサートではできないこと」発言とか、
何か勘違いしてる?と思うことが多々あったけれど。
狩衣姿での朗詠や笙(♪光降る音)なんかは気持ちよかったし、
一応は、いない方が良かったとまでは言わないです。
パンフレット表紙のウサギの絵もかわいいし。でもねぇ(^^;

チラシにはお名前のなかったハープ、マリア・ガンボツさんも、
ちょっと『オケピ!』での天海さんの歌詞思い出したり、
いろいろ考えちゃうこともあったのですが、とにかく、
もっとずっと聴いていたい気分にさせられました。
ちゃんと鳴らせばきれいな音が出るものなんですねぇ・・。
2列目から見ていたのですが、ハープもやっぱり、
メロディと和音と分かれる時は、右手がメロディライン?
ペダルで響きを調整しながら、一部だけ止める時は、
ギターのように弦を押さえているのにも気づき、感動。
この人のコンサートは、あれば行ってみたいかも。
ただし、演奏の前にハープと椅子の距離を調整する、
ギィ〜ッという音は、かなり残念。いつもするのかなぁ?

井上君のソロパートベストなら、最後の♪Go The Distance。
ディズニーの『ヘラクレス』からの曲らしくって、
あいにく私はサビくらいしか聞いたことがなかったのですが、
勢いが曲に乗る感じが、聴いていて小気味いい印象。
井上君、♪君住む町は、少し曲か表現が単純すぎる感じで、
♪Don't Cry for Me Argentinaになると、まだ貫禄や
重み、表現力に深みが足りないかもと思わされたけれど、
この『ヘラクレス』や♪I can see itは とても良かった。
井上君のマットは非常にお気に入りだったので、もう一度
聞けて嬉しかったし、村井エル・ガヨも悪くなかったな。
♪Prepare Yeも良かったんだけど、生で聞きたかったな。
なんであんなにマイクを口に近づけちゃうんだろう?
ストレートに伸びて響くんだから、マイク外してほしかったです。

私は音楽は興味ないはずなんだけど。
でも、会場と声質と私の好みとに合っていたのか、
とにかく何の抵抗もなく体にしみ込んできて陶酔できる音楽でした。
鳥肌立てながら、幸せという言葉も浮かばないぐらい気持ちよかった
数曲のためだけでも、また聞きたいと思わされました。



1幕
1:Let's朗詠『二星』村井、東儀、鈴木、井上
2:ハープ独奏、マリア・ガンボツ
3:♪アヴェ・マリア(グノー) 鈴木、井上、マリア・ガンボツ
4:♪Teares In Heaven(Eric Clapton) 東儀
5:♪生きてきたぼくたちへ(東儀秀樹)
6:♪Imagine(John Lennon) 東儀
7:♪I Am With You(東儀秀樹)
8:♪光降る音(東儀秀樹) 踊り:草刈民代、高岸直樹

2幕
1:♪オーヴァーチュア(『アニーよ銃を取れ』よりインスト)
2:♪ショーほど素敵な商売はない 村井、東儀、鈴木、井上
3:ミュージカルメドレー 表記のないものは、鈴木&井上
   ・♪Prepare Ye(『Godspell』より)
   ・♪Something's Coming(『West Side Story) 鈴木
   ・♪Maria(同上)井上
   ・♪I Am The Starlight(『Starlight Express』)
   ・♪君住む街角(『My Fair Lady』) 井上
   ・♪I Could Have Dance All Night(同上)綜馬
   ・♪The Prayer(Carole Bayer Sager and David Foster)
4:♪Try To Remember(『Fantastics』) 村井
5:♪I Can See It(同上)井上・村井
6:♪Don't Cry For Me Argentina(『Evita』)井上、草刈(踊り)
7:♪最後のダンス(『エリザベート』)東儀
8:♪Cafe Song(『Les Miserables』)綜馬
9:♪Go The Distance(映画『Hercules』) 井上
10:♪Nella Fantasia(映画『Mission』) 綜馬

アンコール:♪世界に1つだけの花 全員



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