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2003年04月26日(土) 芸術座『港町十三番地』

<幕>1幕70分、休憩25分、2幕95分
<主な出演者>
磯田ひばり:宮本信子、早川修平:鈴木綜馬、
早川由佳里:高嶺ふぶき、堀井菜穂子(最古参ホステス):南風洋子
以下、ひばりの同級生たち
佐藤誠(酒屋の店主):坂本あきら、飯島公介(銀行員):松澤一之、
小林卓次(作家):若松武史、原島光雄(事業家):尾藤イサオ、
堀井泰造:近藤正臣、黒田正人(同級生の息子・サックス):本多俊之


面白くなくはなかった。
巧い役者がそろっていてバランスもいいし、
いわゆる「よく出来た舞台」の一種なんだと思う。
単に私の好み&世代に合わなかったというだけで。
でもこういう舞台って、そこが一番肝心だったりするのよね・・。

「高校の同級生が手紙に呼ばれて35年ぶりに集まって昔話」
という内容自体が、既に私にすれば「うざっ!」という話で。
修平が死んで、渡したいものがあるからという手紙で
集まってきた面々は、昔話で盛り上がりまくる。しかし、
昔つるんでた店がつぶれる前日だということが分かると、
「実は、俺・・・」と、全員が今の窮状を語り、逃げ腰。
最終的には、誰がそんなことするために呼んだって?!
という話になるのですが、そこまでが長いっ!たるいっ!

長い、たるいと思わずに、話の随所に出てくるネタを
楽しめれば良かったのですが、私には無理だったので。
話たるい、早く進めてくれ・・・と思っているのに、
私には不可解なネタで客席も大いに盛り上がっていて、
私は ますます舞台から置いていかれた気分。

でも、ネタの世代は、ぎりぎりライン上だったはずという気も。
例えば、尾藤イサオの何かのセリフで客席が笑ったとき、
私と、隣(私と同世代)の女性は全然分からなかった。
その隣で笑った男性(やはり同世代)が「あしたのジョーだよ」と、
言ったのが聞こえた直後に尾藤イサオが歌いだしたのは、
多分、「あしたのジョー」の主題歌と思われる歌詞。
彼がそれを歌って流行らせたことを私が知ったのは、
終演後にパンフレットを読んでからだったのですが、
その主題歌なら知ってておかしくない世代の気もするし。

綜馬さんは、同級生ではあるけれど既に死んでる幽霊役で、
ひばりと話す以外ずっと、独りでピアノ弾いて歌ってました。
ジャズを弾く時も、指は平らでジャズっぽいのに、
クラシックを弾いてるように真っ直ぐな背中といい、
真っ白な衣装に優等生な笑顔といい、似合いの役柄。
「50歳になったらまたこの店で集まろう」という18歳の約束。
その日には、黙って消えた初恋の ひばりも帰って来ると信じ、
借金して店を続けていたという話も、なぜか納得できる。
ただ、その日を過ぎてから「どうでも良くなったから」と
結婚したという話はどうなのかなぁ?相手役の高嶺ふぶきも、
25歳年下という設定以外は何のキャラも面白みもなく、
居ても居なくてもいい、確かに「どうでもいい」役だったけど。

綜馬さんが出ると知って気にはなったし、他の役者陣も
観られる舞台を作ってくれるだろう予感はあった。
でも、どうしても¥12,000出す気になれなかった自分は正解。
結局は、半額チケットで11列センター下手寄りという
綜馬さん目当てには最上の席で観られたし、満足。
満足度に比すると、まだ少し高い気はするけれど、
初めての劇場に入ったことと、名物の あんみつが
おいしかったことで、まぁいいかなと思ってます。



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