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2003年04月17日(木) |
G2版『ヴァニティーズ』 |
<幕>全1幕、約2時間 <出演>ジョアン:大谷亮介、メアリ:深沢敦、キャシー:篠井英介 <演出>G2
約1年半前、藤田朋子(ジョアン)、松本紀保(メアリ)、 藤谷美紀(キャシー)、宮田慶子演出と女性版で観た芝居。 高校時代の仲良し3人組の、18歳・22歳・28歳の3場構成。
18歳。高校卒業も間近。ケネディ暗殺も何のことやら分からず チアリーディングとボーイフレンドのことばかり考えている3人。 「ずっと一緒よ」と、大学も一緒に受ける約束をしている。 2場。22歳、大学卒業間近。卒業したら先生になるキャシー、 親元から離れたくて、放浪の旅に出る予定のメアリ、 7年つきあった人と結婚する予定のジョアン。 そこまでは割と淡々と悪く言えば退屈に話が進んでいく。 その3人が、更に6年後の1974年、再会するのが3場。
キャシーは、生徒から嫌われて先生を辞め、無職。 男から与えられたNYのアパートでボウッと暮らしている。 メアリはソーホーでポルノショップを経営している。 ジョアンは3人の子供の母として郊外で暮らしている。 全く世界の違ってしまった3人の話はかみ合わない。 とうとう、ジョアンが怒って帰ってしまうという時、 メアリがジョアンの夫の愛人だという事実が発覚、 そして、ジョアンがアル中だという事実も明かされる。
前回の、恐ろしく身に迫ってズキズキした感覚がなかった。 なんだか3人とも可愛らしい女性だなぁと観てきて、 「友情」(なんとも陳腐な言葉だけれど)が崩壊した時ですら、 大した実感も痛みも感じられず、そういうお話だと思うだけ。 痛みを感じたから、自身で罪悪感を感じたからといって、 自分の生活の何が変わるわけでもないのだけれど、 でも自分だけじゃない立場からも感じたくて観る舞台なのに。
前回 観終えた時、これを男性が観た感想が知りたかった。 その後 見つけたサイトで「女って怖い」という感想があった。 やっぱりそう感じるのかなぁと、漠然と納得していた。 だから今回、出演も演出も全てが男性だという舞台に そういう男性の視点ならではのものを期待していたのですが、 現実味の無い、ただの色物な話になってしまったようで残念。 可愛くて庇護されるべき対象なのかな?女って。そんな感想。
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