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2003年03月05日(水) |
『マウストラップ』東京初日 |
<作>アガサ・クリスティ <演出>大和田伸也 <幕>1幕65分、休憩15分、2幕65分くらい。 <出演>内海光司、勝野雅奈恵、岩田翼、淡路恵子、 入川保則、団時朗、高汐巴、戸井勝海
石川県で既に初日+1回公演を行って、3回目が東京初日。 初日だ〜初日だ〜♪と思っているのは私だけ? ウイークデイマチネのせいか、客席の入りも7〜8割。 夜の方が込んでたというのも当たり前だったのかな〜。 知った顔も少なく、開演前はちょっと寂しい気分もあったり。
内容は、地味だけど何とかまとめてきたかなという印象。 『蜘蛛の巣』とは打って変わってしっかりしたセットは○。 そして、その印象を最も強く受けるのは、内海@ジャイルズ。 本当に普通。自然。ある意味 非常につまらないとも言えるので 好みはあるかもしれないけれど、個性の強いキャラたちの中で この位置にあるなら、この舞台での彼はまあ正しいと思った。 感情の流れもきっちり出ているし、巧くはないけどいい感じ。 ただ、出てきた途端に客席からわいた拍手には正直驚いた(笑) 逆に勝野さん@モリーのメイクがきつかったのは私的には減点。 スラリと背の高い夫に比べて厚みのあるコロンとした体型とともに、 ヤボッたい雰囲気を出したかったのかなぁ?ずっと違和感でした。
一番好みだったのは、淡路恵子さん@ボイル夫人。何しろ上手い。 ケースウェル(高汐巴)との会話などでさりげなく説明される イギリスの時代背景なんかが実感される品と疲れも とても好き。 レン(岩田翼)も、うるさい役なのに舞台的には邪魔でないのがすごい。 これがクリスティの舞台だと思い出させるのはこの2人だけかな。 入川さんの柔和さは悪くないけど、少佐としても何としても後一歩。
戸井さん@トロッター刑事は、少し力入りすぎ(^^; 周りが芸歴の長い方ばかりなので そう見えるのかもだけど。 私が中学のはじめに劇部に入るきっかけとなったのが、 この舞台のトロッター刑事をされた部長さんだったので 何より思い入れのある役だし、点は辛いのかもしれませんが、 最初に登場した場面での明るさと、途中での騒ぎ方が違和感。 確かに最後に実は「○○○○」だったからという事実があるので、 そう思って観れば違和感ないのかもしれないけれど、それじゃあ 逆に、登場人物たちから疑念を抱かれる可能性大なのでは?
でもエンディングの彼は すごーーーく良かった。 すべてが判明して、ケースウェルに抱きしめられている時の 彼の表情が、それまでのイマイチ感を吹き飛ばしてくれた。 ネタバレになっちゃうから詳しくは書けないのが残念だけど、 観に行く人、確認してみてください。過去が納得できるから。 普段、ここでは全くネタバレ気にせず書いてるんですけど、 カーテンコールで今一度「エンディングは言うな!」って 釘さされてしまうので、さすがに書けないです(^^; 有名な話だし、知ってる人は知ってると思うんですけどね。
以上。個々はまあまあ好きなので、もう少し回数を重ねると、 クリスティのウェルメイドな幸せ感が上がってくるのかな? その辺りに期待して、また行こうと思います。点甘すぎ?
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