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2002年08月09日(金) |
松竹ミュージカル『魔法の黄色い靴』 |
う〜んまぁ、「全然ダメ」じゃなかったんですけど。 前半ほとんどを占めるコントにしか見えない脚本・舞台転換が×。 それから個人的には、最後のチューリップコンサートも×。
最初に、チューリップのうちの3人(財津・姫野・?)を 素にしたのであろう3人(山本・河相・大山)が貧乏していて、 もう音楽は やめてしまおうかという話をしているんです。 そこから、彼らが集まった時のことを思い出す回想に入り、 ほとんどの舞台は、デビューに至る回想シーンなのですが、 そのまま、彼ら役者によるお話は終わってしまって。
「そこで結局やめなかった彼らは、こうなったよ」が、 最後のチューリップのコンサートなんでしょうけれど、 どうも その作りに無理があって分かりにくい。 ダメな脚本と別に、彼らのコンサートがついているようで、 「チューリップのチューリップによるチューリップファンの ための舞台」なんだなぁと、彼らを知らない私には疎外感。 最後に、客席含めた全員で♪魔法の黄色い靴を歌うときも、 役者さんたちから「立って立って」しぐさをされてしまい、 最前列センターとしては仕方なく立ち上がったものの、 初めて聞く曲なのに、どうしろと言うんだよぉ(^^;状態。 それでもまぁ、リピート部分だけは覚えて歌いましたけど。
とりあえず、山本君がうっとりソロを歌っていても、 あんまり目立たないタイプの舞台で良かったかなぁと。 しっかりじっくり演技で見せていける脚本じゃないから、 大山さんの吉本喜劇で鍛えたのであろうテンポの良さとか 天使たちの厚みのある勿体ないほどのハーモニーとともに、 その時々を面白く見せる意味合いでは、良かったと思うから。 我聞君も初舞台にしては健闘。情けなさ全開で良かったし。
結局、歌のいいメンバー集めた天使さんたちのおかげで、 チューリップの曲って好きかもと思えたのが、一番の収穫。 あとは、舞台としては大山さん1人勝ち。もしや彼は、 ちゃっちぃ脚本をどうにかするのに慣れているのかな? コンサートの時間があるので、実質舞台は2時間弱ぐらいだし、 ¥7,500と思わなければ、もう少し素直に、 KOHJIROとかMAMIに幸せになって満足できたかな?と、 思わなくもないのが、ちょっと残念です。
作・演出 樫田正剛
三宅沢和彦:山本耕史、君原達朗:河相我聞、安西:大山英雄 君原家父:平賀雅臣、母:伴美奈子(扉座)、長女:遠山景織子 長男:積圭祐、次女:志村知香 長女の恋人:伊藤高史、次男(達朗)の恋人:原史奈 隣の家の夫:遠山俊也、妻:山素由湖 達朗のバンド仲間:平野くんじ(TEAM発砲B-ZIN)、藤田美歌子(方南ぐみ) 達朗のバンド入団希望者:篠田剛(キャラメルボックス) 天使たち:KOHJIRO、山崎ちか、MaMi、渡辺健、吉野智 ダンサー:浦部有香 大畑あかね 榑松良介、円堂なおこ 特別出演:財津和夫、姫野達也、安部俊幸、上田雅利、宮城伸一郎
(パンフレット未購入のため、役名は ほとんど不明。)
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