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2002年07月19日(金) 加藤健一事務所『劇評』

カトケン事務所作品、初観劇。
青年座も翻訳物も好きだし、出演者はいつも興味ある人だし、
いつか観に行こうと思いながら、なぜか縁がなかったところ。
今回、池田成志さんファンがチケット取ってくれるというので、
これは幸いと、行ってみましたが。

想像の上にも下にも、全く はみ出さない舞台でした。
内容的には、『劇評』というタイトルとチラシから、
劇団内部が 劇評によって対立するような話を想像していたので、
家庭内で起こるドラマだったことへの肩透かしはありました。
でも舞台としては、安定感と ちょっと小洒落た雰囲気があり、
やたらとセリフをかむこと以外は割と満足したと思います。
ただ、途中までは 結構 楽しんで観ていたのですが、
少しずつ飽きが来た。そして、長いなぁと感じ始めた。
「おっ、終わりかな?」と期待した瞬間も、何度かあり。

何が嫌という理由もないのです。皆、上手ですし。
でも・・・、う〜ん、生き生きしていないというのかな?
中では一番へたくそだなぁと苦笑することも多かった、
子役の宮田直樹くん(海宝直人くんとWキャスト)が、
一番、自然に目を引かれ、楽しませてくれました。
彼が出ている時間帯、ホッとしていたことも確か。

舞台を観るなら、何かが伝わってきてほしい。
脚本も演出も音楽も照明も演技も何もかもダメダメでも、
この際、自分が舞台に立っている喜びだけでも見えればいい。
(いやまぁ、値段と時間によっては激怒しますが(^^;)
それが、一番 欠けていたように感じるのが、残念です。
何となく、じてキン芝居を思い出したりしながら、
舞台に関わることに、慣れないでほしいなんて思っていました。
勿論こちらも、舞台を観ることに慣れないようにしなければと
強く強く、自戒するのですけれど。



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