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2002年05月28日(火) 『ダブリンの鐘つきカビ人間』観劇。

『ダブリンの鐘つきカビ人間』観てきました。
面白かったです。はい。特に文句はありません。
でも、あと一声、何か欲しい気がするのは何故?
レベルが高くなるほど点が辛くなるという、
私の習性のせいなのかなあ?何ともいえず、不満。
でも、中山さんのセリフが後半聞き取りにくかったとか、
遠藤久美子って、上手なの?という疑問とかは、
明らかな不満としてあるのですけれど。

この下、エンディングのネタバレもあります。


大倉さんが、好みじゃなかったせい?
主役のカビ人間だったのですが、何かイマイチ。
「奇才」っていう印象があるのですが、違う?
すごそうなのは伝わってくるんですけどね・・・。
この人も私にとってはある意味「怖い」人なのかも。

そんなこんなで、話に入りそびれました。
最後の最後、2人が殺された時でもなお、
「うわぁ、成志さんってば、すっげ悪役(笑)」
なんてことを、思ってたんですもん。
「成志さん」ですよ?役名で思ってない。

知らない役者さんも多いから、
役者で見ているというわけでもないのですが、
ずーっと外から見たままで、話に入れなくて。
多分 途中までは、長塚さん視点で見ていて、
このお話自体を、全く信用してなかった。
ずっと「何?これ」と思いつづけていた感じ。

でもそれならそれで、最後に殺された時点で、
「何で俺が こんな目に?」とか、
「でも、彼女と一緒でよかった」とかって
思えたのでしょうが、そうもいかなくって。

殺されてしまう直前に、ケンカしてたはずの彼女と
仲直りして「ずっと一緒だよ」セリフを吐くのですが
それがあまりに唐突に感じたため、置いてけぼりをくらい、
そのまま、長塚視点からも外れてしまったんです。
「成志さん、大悪人(笑)」と思った瞬間に
話が終わってしまって、話に投げ出された印象。

途中までの、外から見ている感覚は、
そういう おとぎ噺って多いかもと思える。
「ダブリン」と銘打っているくらいだし、
ケルト系の昔話だと思うと、こういう違和感って、
割合と、つきものだったような気もしますから。
素直に入り込めないブラックさ。投げ出す感じ。
そう思うと、よく出来てる舞台だなぁと思う。
でもやっぱり最後の違和感は、失敗じゃないかなぁ?
面白かった。でも、好きかと言われると悩む。
そんな印象の舞台でした。



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