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2002年03月10日(日) 書きかけだったので、3/13に書き直したぞ日記(笑)

久々に1日2本の舞台。しかも、違うもの。
1日2本は、昨年の名古屋ジキル&ハイド遠征以来。
2本観ると感想がぐっちゃになるから、あまりしないのですが、
実は今日は、日付を間違って取ってしまった結果、こうなって。
でもまぁ今回はまだ、松竹×2本なので気楽だったかも。
問題は、来週。食中り起こしそうな組み合わせなの(^^;

今日の1本目は、『ありがとうサボテン先生』。
宮部みゆきの短編が原作で、キャラメルの成井豊脚本。
ゆったりとしたテンポの、温かな人情ものと言えるかな。
チラシに小学生が いっぱいだったので不安でしたが、
とんでもない!子役で大泣きさせられましたよ、私は。
さらに2幕オープニングなんて、踊りや歌も最高!
元気で楽しい気分が満ち溢れていて、頭に残る。
音楽自体も、いいんでしょうね〜。この私が
観劇後に頭の中に曲が回ってるなんて、よほどのこと。
別の舞台 観終えた今も、♪サ〜ボテンなんだ・・って
回ってるもん。本当、CDが欲しいと切実に思った舞台。

曲といえば、篠原ともえも、演技はともかく歌は良かった。
割と同じ雰囲気の、きれいな系統の曲ばかりなので、
途中で ちょっと飽きそうになりはしたけれど、
アツヒロとのデュエットが入って、回避されたし。
エンディングで理由が分かるけれど、この役は少しぐらい
現実離れしていても、透明感が大事なので良かったと思います。

アツヒロは逆に、歌はダメダメだけれど演技は面白かった。
生真面目なばかりに悩んで登校拒否に陥っちゃう先生。
ちょっと、松竹らしからぬ騒がしさはあったけれど、
新任の情けない感じが、かわいく出ていて それも良し。
彼が一番、原作とは違うキャラクターらしくって、
原作知っている人は違和感あったらしいけれど、私は○。

主役の いかりや長介は、良かったけれど、・・・う〜ん。
連れは絶賛していたし、私も途中までは好きだったけれど、
正直、最終的には最も退屈したのが彼だったのも、確か。
なんだかテンポの悪い芝居が多いと感じたんです。
肝心の場面になると、見せようとしすぎるのか間延びする。
成井豊脚本だし、やりすぎなくても十分に泣けるはずなのに、
エンディングなんて引っ張りすぎて、却って飽きた。
普通の場面は、すごーーく良かったんだけどなぁ。
もしかすると、この舞台 唯一にして最大の不満点かも。

2本目は『疾風のように』。
尾上菊五郎パパと三之助くんが揃い踏みで時代劇とあっては、
私には思いきり未知の世界だけど、気になって取ってもらって。
そして感想は、「うん、面白かった。満足(^_^)」。
・・っていうか、どうこう言えるほど詳しくないし(^^;
ある程度 知っていないと、感想って単純なんですよね。
好きか嫌いか。満足したか しなかったか。
後は、誰それが かっこ良かったーとかになる。
私、時代劇も歌舞伎も、お約束なんて知らないから。

とりあえず、尾上菊之助くんが かわいかった〜(*^^*)
藩の筆頭祐筆様の御長男で、真面目なボンボン役。
1幕終わった時から、友人連中と声合わせて、
「かわいいぃ〜♪」とか言ってました。
私の一番目当ては彼だったので、それだけでも満足。
4人で行ったうちの1人は「やだねぇ、この人たちは。
おばさん感想で盛り上がってるよ」とか言ってたけどね(苦笑)
否定できないけど、いいよ、感性が既に そうなんだもん。

彼女のごひいき、市川新之助くんも、良かった。
でも今回、彼のかっこ良さを出すにはイマイチ不利な舞台?
辰之助くんが、その名前で舞台に出るのは最後らしくて、
彼の方がクローズアップ気味の役柄だった印象でしたが。
でも、彼には あまり興味を惹かれませんでした。
堅実な演技だとは思うけれど、華や美しさが見えなくて。
通の友人によれば、彼が今度 襲名してしまうのは、
まだ時期尚早だと思うらしいけれど、だからかなぁ?

もう1人のお気に入り、菊五郎パパも、勿論 素敵でした。
何をやっても色気があるんですよね〜。目を引かれる。
私が「これこそ歌舞伎役者!」って思う美しさが感じられる。
普通の時代劇なんだから、まずいのかもしれないけれど、
「よっ!」とか掛け声かけたくなるような決まり具合が素敵。
写真とか見ると、ただの垂れ目の おっさんなんだけどなぁ(笑)

話自体は「メインの役者がこんな所で出てきたら犯人」
という、2時間ドラマの王道を思わせる感じで、
これが時代劇のお約束かも・・とか思いつつ観たけれど、
素直にミーハーに、かっこいい(*^^*)と観られて、満足。
日本史や歌舞伎の難しいことは、私には分かりそうにないから、
歌舞伎が大衆演劇だった時代のように、しばらくは、
「きゃぁ〜♪」という雰囲気で、彼らを観続けたいです。



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