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2002年02月28日(木) 松尾スズキが苦手な理由。

帰宅したら、ビデオが「録画」で動いていた。
慌てて切ったけれど、日曜に録ったまま放っていた
『対談・20世紀日本演劇 第3日』が、ほぼ全滅。
本格的に、この番組とは縁がないらしい(^^;

辛うじて残っていたのは、トップバッターの松尾スズキ。
明日のトークショーの前にと思って見はじめたけれど、
何だか私、自分が彼の舞台を苦手な理由が、
ちょっと分かったような気がするかもしれません。

彼は、自分はごく普通の感じ方や考え方をしていると言う。
そして、表現する時にも、そう感じた自分に対して
いつも健全でありたいと考えていると言う。
その感覚とは、「警官だって悪いことをする」
「先生だって悪い面はある」という認識らしい。
彼は、それらを解禁するのなら、やんわりとではなく
堰を切ってしまう表現の方がいいと思うらしい。

彼の中には多分、「それらの認識はタブーだ」という
意識があるから「解禁」と言うのだろうと感じました。
けれど私にとってそれらは「タブー」ではなく「信頼」。
「警官も悪いことをする」と思うのが悪いのではなく、
「警官は悪いことをしない」と、信じたいから信じる。
たとえ、1人2人が悪い事をしたとしても、
基本的には、「しないもの」なのだという信頼。

好きなマンガの台詞に、こんなのがあるんです。
「芹香ちゃんの目に映る自分が、一番 好きだよ」って。
それを言った男は、過去の自分が好きじゃなくて、
変えよう 変わろうとして演技し続けていて。
これは、今の自分を素直に見てくれる相手への台詞。
「頑張ってるあなたを分かってあげられる」と言う
相手に対しては「芝居は、シナリオを知らない
観客の前が、やりやすい」としか言えなかった。

私は、「信じられている」と感じる事で出せる力を信じたい。
「あなたなら、できるよね!」って言われれば頑張れるのに、
「前に失敗したよね」って心配されたら、やる気も失せる。
期待されてないならサボってもいいかな、と思いそうになる。

現実では確かに、警官も盗みをするし、教師も殺しを犯す。
でもそこで、「どうせ警察官だってさぁ・・」と見られれば、
「警官として頑張ろう」なんて気持ち、吹っ飛んじゃうと思う。
だからこそ私は、ギリギリの瞬間まで信じていたいと思います。
甘いのかなぁ?まぁ、相当 甘い考えだろうとは思います。
でも、マイナス方面の気持ちって、精神衛生に良くないから、
あまり つきつめて考えたくないですし。これは、ずるい?
とりあえず次の舞台は、もう少し理解できるといいなぁ。。



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