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2001年11月11日(日) |
『ジキル&ハイド』に長文文句(苦笑) |
『ジキル&ハイド』、2度目の観劇。
ちょっと、「詐欺だろ〜?初日のチケット代 返せよ!」状態(^^;
初日に、何かとバタバタしてて未完成なのはありがちだけれど、
それにしたって、この出来の違いで同じ値段なのは、さすがに詐欺。
出来の違いには目をつぶるとしても、口パク分ぐらいは返金希望だよぉ。
終演後に、文句言って意思表示ぐらいはしてくるべきだったかな?
でも、初日に比べたら、うんと良くなったというだけで、
やっぱり、素晴らしい!とか すごい!とかは、全然 言えないですね〜。
キャラクターの深さとか話の重みとかで見せる舞台じゃないんだから、
もっと派手さを前面に押し出して「魅せて」ほしいと思うんだけれど、
演出が、「派手な魅せ方」を根本的に勘違いしているとしか思えないので(^^;
舞台上で火を燃やしたからって、それだけじゃ盛り上がらないんだってばよ!
案の定 後から、「あそこって、何で燃えたの?」と聞かれましたよ(笑)
理由も分からなければ、怖さも伝わってこない。そんな演出、大×!
怖さを見せるなら、暴行を働いた後、恐ろしい間があってから、火がほしい。
動けなくなった相手にアルコールをトポトポとかけるBWみたいな、間。
同じサイズのジョーズだって、何でもない海に突然、ガバァって現れるのと、
デンドンデンドン・・・って、テーマソングが かかってから現れるのとじゃ、
映画を見ている側が感じる怖さには、格段の違いがある。その効果を使ってない。
暴行という「動」と、火という「動」の間には、何かしら「静」を入れようよ!
それから、同じ人の歌い上げ系の歌が 複数続くかと思えば、
舞台上で火を燃やすシーンの前は、何の「間」もなく暴行シーン。
そうかと思えば、これぞ見せ場!ってシーンで突然、笑いを取りに行くセリフ。
「静」と「動」や「光」と「闇」を、メリハリ良く配置するのが演出家の役目でしょう?
観客が、どう感じながら どこを見ているのか、全く考えていないように思える。
演出の山田和也さんは、シアターガイドで、こんな感じのことを言っています。
「自分は調整型で、それぞれの持っているものを掘り起こす形の演出家です」と。
綿密に掘り下げて造られたキャラクター達が、ぶつかり合うような芝居や、
役者の良さが最も輝く時に舞台も最高になるような 当て書きなら、それでいいと思う。
でも、この舞台は多分、多少キャラクターやストーリーに矛盾があろうが、
勢いと派手さや怖さで最後まで見せてしまう舞台だと思うから、
外からの目で演出できなければ、演出家の意味はないような気がします。
「ここは動きばかりつながっているから、わずかでも『静』が欲しいな」とか、
そんな単純なことに気付きさえすれば、1幕途中でお腹いっぱいになって、
飽きちゃったりしない舞台が造れるんじゃないかと、素人すら思うのですが。
でも、そうは思わなかったから、こういう舞台になったんだよねぇ・・・。
・・・で、長くなりすぎたので、キャスト関連については後日(笑)
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