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ナイショ日記◎いくみ


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2002年11月09日(土)    2回目の「サヨナラ」

つづき


彼が起きた。

「ゲーム終わったの?」

「うん、テイカーでチョークスラムで勝ったよ
私のババレイはしょぼかったよー」

「そっか」


彼が夕飯代わりにお菓子を食べてテレビを見てた。


「終電間に合う?」

「うん、あと少しで帰るよ」


そして彼がまた横になった。

おでこに掌を当てる。

「冷たい?」

「うん、風邪引きそう(笑)」


涙が止まらなかった。

言葉にならなかった。

ありがと、という声がかすれた。


彼が私の様子がおかしいことに気付いてこっちを向いた。


「どうしたの」

「もう会わないよ」

彼が私の目を見てうなずいた。うん、と。


この状態のままいても何も変わらないこと、どんどん
彼の中の私の存在が軽くなっていくのを見ていられないこと、
そういうのがつらいことを全て伝えた。
彼は黙って聞いていた。


「よく決断したね、えらいよ」

と私の髪を撫でた。そしてくしゃくしゃにした。

「頭ボサボサだよ(笑)」

「のーちんがそうしたんじゃん!」

いっぱい話をした。終電が無くなるギリギリまで。


そして本当にギリギリになってきたので帰り支度をした。


彼に近づいてギュウと抱き締めた。
彼も手を回して抱き締めてくれた。


軽くチュウをした。お別れのチュウ。

「じゃあね」と彼が言うので
「またな(笑)」と返した。


やっぱり玄関まで送るよ。
と彼が言い出したのでドアまで送ってもらう。

靴を履いて振り返る。

「じゃあ、またね」
「うん」


手を振ってドアを閉める。


手を振る彼の姿が、部屋がドアの向こうに消えた。


階段を降りてアパートを振り返って見て歩き出した。


もう二度とみることのない景色の中泣きながら歩いた。


好きだった。


本当に大好きだった。

でも好きだけどそばにいたかったけど彼が私の事を
必要としないかぎり、私の事を軽く扱うかぎり
もう一緒にいられないと思った。


彼の空気が好きだった。

たまに、はにかんでクシャッと笑う顔が好きだった。


子供っぽいところがあるのに大人ぶるところが好きだった。


彼に大事にされたかった。




途中タクシーを捕まえて駅まで急ぐ。


また彼の路地まで逆行する。
曲がって、突き当たるとファミレスがあって
そこには何度か彼と一緒に行った。
帰り道手を繋いで寒い中歩いた。


すべての景色が後ろに流れていく。

振り返って小さくなる景色をいつまでも見てた。


タクシーの中で泣いていた。



おかしいくらいに涙が止まらなくて
朝起きたら目が腫れていた。


今日休みで良かったなぁ、としみじみ思った。


彼に会った時には笑顔でいよう。


でもやっぱりΓテッカリと穴が空いた気分。


これからしばらく日常日記になると思うけどよろしくお願いします。


ちなみに彼とはいつか本当に大丈夫になったら
酒でも飲みに行こうね、と約束を最後にしました。


本当にそんな日がくるか今はまだ分からないけど


彼のこと、好きだったことが昇華出来たら。


これから一年なんてどうなるかわからない。

だって実は去年の今日はちょうど彼と初チュウだったし(笑)


そう思うと、本当にわからないから前向きでいようと
思ったし。もう振り返らない。


しばらくは何だかんだで引きずるとは思うけど
がんばるよー。


ああ、明日は朝番だ。早く寝よう。
おやすみなさい。

「シセイカツ。」←随時更新。
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