いろいろ日記

2010年09月29日(水) 真実のこころ

「いらっしゃいませ おタバコ吸われますか?」

「吸います」

「はい じゃあ こちらへ どうぞ」

私たちは 角のコーナーに座った。
久しぶりに二人きりで。

でも 私の目の前の 見慣れた人は どこか遠い人にしか
見えなかった。

《そっか〜 そうだよね〜 結婚してても 所詮 他人だもんね》

醒めてた。不思議なくらい落ち着いていた。
さっきまでの ばくばく感もどきどき感も まったくなかった。

なにを言おうか なんて考えなくても すらすらと
台詞のように 言葉が出てくる。

まるで 女優になったかのように。 

「パパ パパにいくつか 謝らなきゃいけないことある」

「まずは パパの携帯、勝手に見ちゃいました。ごめんなさい。」

「それから 今までのこと・・・・随分 パパのこと

ないがしろにしてたなぁって。言いたいことバンバン言って 
傷つけただろうなぁって。。。。ごめんなさい。」

煙草をくゆらせながら ちょっと驚いた顔を見せる。

その顔を見て 私は思った。

随分 変わったなぁ〜  昔の面影は全然ないなぁ〜
でも この人は 昔から優しくて穏やかな人だった
いい人だった


「パパ パパは本当は いつも優しくて 穏やかで
すごくいい人。なのに わたしが こんな性格で わがままだから
それが 原因で 喧嘩になってたと思う。ごめんね」


なんでかわからないが 私は 謝っていた。
素直に。それは 偽らない心からの言葉だった。





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