蜜月は永遠に続くかのように思われた。 わたしは彼の一番近い大きな存在になれたと錯覚した。 それは ネット生活の中で 初めて手に入れた愛情に限りなく近い 友情だったと思う。
わたしは もとのお友達のところへ帰る事よりも 彼といる事の方を選んだ。 きっと 以前のお友達は わたしが帰るのを待ってくれている・・ そう わかっていても 彼と居る方が楽しかった。 朝、挨拶をして 昼、なにがしかの話をし、 夜、おやすみなさい・・・と毎日毎日 繰り返されるこの時間と 空間と彼の言葉が 宝物だった。支えだった。
二人だけの秘密のBBSが1ヶ月たったある日・・・ アリサに異変が起きた。
つづく
|