メールは彼からだった。
「アン、メール読んだよ。 あのBBS、結構色んな人が覗いてたかもしれんな。 アンの気持ちもわかる。
・・・ということで アン専用の二人だけのBBS作ったから。 これだったら 誰にも覗かれることなく 気の置けない話が できるだろ。」
信じられなかった。 嬉しかった。
驚きが喜びに変わる。
彼は 私を特別に選んでくれた・・・そう思ったら天にも昇る気持ちで 胸が震えた。
早速 彼が用意してくれた わたしと彼だけのBBSへ行く。
わたしは 毎日、毎日、朝、昼、晩 と何度も書き込み 彼からのレスを楽しみにしていた。
それでも わたしは まだまだ もっともっと彼と話したかった。 わたしの知らない彼をひとつでも知っておきたかった。
彼は 以前のような飛んだギャグを言うばかりではなく 結構 真面目にいろんな話を語ってくれた。
以前の共通のお友達のことやそれぞれが親しくしていたお友達のこと 家族のこと 近況 仕事 遊び・・・ 彼と話すことはわたしの心の支え。
彼がそこに居てくれるからわたしは平凡な毎日が輝いていた。
つづく
|