深く,深く,真紅の海へ。

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2002年03月06日(水) ありがとう。

今日――朝礼前――リスカを鞄の中でしてました。
耐えられなくって――。
そしたら急に,
「はいっv」
と後ろから紙が差し出されました。
「…え?」
と私。O崎サンが居ました。そして受け取る。
『DEAR 音ちゃん。
  天原ふおん貸してくれてありがとうv』
の文字発見。――嬉しい――。
――ありがとう。って嬉しい言葉だったね。今日,久々に思い出したの。
O崎サンにはね,
天原ふおん先生の『献血ラッシュ』
を貸したの。
そしたらね,絵をくれたの。多分…『献血ラッシュ』のヒカト。
カッコ良かった。カナリ嬉しかった―。
で,O崎サンに
「ありがとーvv」
って満面の笑みで言ったはず。――ハズ。
慌ててたから,きちんと笑えてたかわかんない…。
でも,O崎サン笑ってくれてたからイイヤ。
――と思おう。
そうしないと真紅の海へ落ちてしまうから――。

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今日ね,また
「有難うございます」
って言われる出来事が合ったの。
頑張ったの。
白い杖ついてる方(目の見えない方)
をタクシーの停留所まで案内さしてもらったの。
その方ね,何度も柱に杖がぶつかってたの。
見てて,なんとなく悲しくなったの。失礼ね。私。
でも,誰も手を差し伸べないのにも悲しくなったの。
だから,私は自分のエゴの為に手を差し伸べたの。
腕をつかんで,「あのぉ。」って。
――あとから考えると最悪の行動ね。
目が見えない方を急につかむなんて。恐怖ね。きっと――。
それから,「タクシーの所まで連れてって下さい。」
っておっしゃったから,「手引っ張ってもいいですか?」ってお聞きして,
連れて行かせて頂きました。
そしたら――「有難うございました。」って何度も言われた。
嬉しかった。
けど,その後公開でいっぱいになった。
失礼なことしなかったかなぁ?
とか,やっぱりしちゃったよなぁ…。
とか,私のなんかに触ったから――あの方は汚れてしまったかも。
血だらけのてなんか誰も差し伸べて欲しくないと思うし――。
なんてコトを,考えて,考えて,考えたら――気持ち悪くなった。
バスが中々来なかった。苦しかった。
早く家に帰りたいのに。リスカがしたいのに。
って――。

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今日も珊瑚は学校来なかった。
ごめんね。私のせいだね。
どうしたら来てくれるの?ねぇ,珊瑚ぉ。
私が血をいっぱい流したら来てくれる――?
だったら――いっぱい,いっぱい,血ぃ流すから――。
お願い――早く学校に来て。
私,もぉ壊れちゃうよぉ。
助けて――。






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音瀬柘榴 |手紙