或阿呆の人生
kimko



 ノシャップ(漢字忘れた)は稚内、納沙布(ノサップ)は根室vol.3

4時半過ぎくらいに目が覚める。既に外は明るい。
明らかに北海道!、しかも北の果て!!、といった風景が広がる。
人家はなく、どうやってここに線路引いた?って思えるところを走っている。
とりあえず寝たり覚めたりを繰り返しながら過ごす。

6時稚内着。利尻、礼文に行く人達はそそくさとバスに乗り込む。バスは
いっぱいになって出発。まあ、実際は歩いてもじゅうぶんフェリーに間に合う
距離にターミナルはあるのだが。あとはうちらと同じ宗谷岬とか行く人々
なのだろうか?結構人は多い。そして、涼しい、というかちょいと寒い。
気温は15℃前後くらいか?無理やりコインロッカーに2人分押し込む。
駅前はまだ何もやっていそうになかった。

とりあえずバスターミナルへ。明らかに東急のマークが描いてある宗谷バス
がここを独占してる様だ。定期観光を申し込む。既に観光客風の人が数人
いるのが怖かったり。まあ、思いっきりオンシーズンだし6時に一番列車が
着くわけだし、納得といえば納得。

最北端の線路で写真を撮ったあと飯食うところを探してさまよう。かなり
近いところにYHがあるのね。うーん、あと3年以内にまた北海道に来たいな。
ひとりで。とりあえずフェリーは動いているので何かあるだろうということで
フェリーターミナルへ。

ターミナル周辺は食堂や海産物を売っている店がそれなりに。しかし、この
時間ではやっている店がない…。とりあえずターミナル内の食堂しかやって
ないっぽかったので仕方なくそこへ。見るからにアレなところではあったが
背に腹は変えられぬ。
ここまできてカツ丼とか食うのもなんだからホタテ丼をそそくさと頼む。
相方も同じ物。予想では、白いホタテの身が生ではいっているものだと
思っていた。というか、普通はそうだろう。しかし、来たものは…

ホタテと青菜っぽいのを蒸したような感じだった。意気消沈。味もやっぱり…
だったし。ま、こういうところに味を求めるのはどうかだが。でも1000円
近くしたよな、確か。テレビとマンガ読みつつ我々終始無言。眠いのもあるが
なんとなく「ハズした」気分がそうさせたかもしれぬ。

3,40分過ごした後外へ。7時半過ぎていて店も開き始めてる。で、ここで
ひとつやらねばならぬことが。出発前に親に「海沿い行く事があったら
タラバガニ送ってよ」と金を持たされていたのだ。ということで、店へ。
見てるとかなり体格のいいおじさんが話しかけてくる。5000円くらいで
どうにかできないものか?と。おじさんは適当に見繕って相談して、
結局タラバ1つと毛ガニ2つ(確か1万5千円前後、しかも生!!)
を5000円にしてくれた。ここまで引いてもらっていいものかと恐縮。
結局宅配便が高いので結構取られたが。

にしても、稚内から送ると最低2日はかかるだろうし品質は大丈夫なのか?
という疑問があったが、帰ってきた日の夕食にみんなで食ってて
しっかりなくなってた。問題はなかったようだ。

8時過ぎにバスターミナルへ。まず宗谷岬行きの路線バスが来て何人か乗り込む。
そして、定期観光バスが。確か10人いなかった気がする。毎日じゃないにしろ
これで採算取れるのかとちと思った。まあ、ガイドさん若いしいいか。

まず駅の結構近くの丘の上にある稚内公園へ。標高自体は100メートルくらい
らしいが下がほぼ0メートルなんですごく高いところにあるように感じる。
現に、上に来ると風が強い。半袖ではやっぱりちと寒い。まあ、震える
ほどではなく心地よいよりちょっと寒いくらいだが。とりあえず街を一望。
稚内は意外と広範囲に広がっているよう。そして、南稚内の方が発展
してるみたいだということがわかった。結構ここはいろんな碑がある。
悲しかったり、すごかったり…。ここから樺太が見える。なんかしみじみ。

その次にノシャップ岬へ。途中の丘になんか危ない基地っぽいのがある。
ちょっと走ったところに岬はあった。なんとなく殺風景で宗谷岬も
そうなのかな、とかちょっと思った。ここは粒アイスが名物?、なので
食ってみる。確かに変な食感だった。水族館だのプラネタリウムだのが
あり、地元民はここにデートとか来そうな気がした。裏に回ってみると
南極探検隊のどうたらこうたらというのが。あまりここでは気付く人は
いないと思うが…。中に入ってびっくり。昭和基地がそのままあった。
思った事「プロジェクトXのスタジオにあった基地ってこれだな」とりあえず
現物に会えて感激。よくこれで耐えたもんだと感心した。

次はいよいよ宗谷岬に向かうわけだが、結構遠い。海岸沿いをひたすら走る。
やっぱりここもある程度郊外の方がひらけているようだ。あまり充実した
店はないかと思ったがジャスコっぽいのもあったりレンタル屋もあったり
立派な病院とかもあったりして結構あるんだなと思った。
人口4万ちょっとなのに、うちの地元周辺の町よりよっぽど揃ってる。
宗谷・天塩の中心であるし、旭川とかまで出るとなると莫大な労力
を必要とするからこれもうなずける。

途中で丘陵地帯に入る。荒涼としたいかにも北海道っぽい大草原を走る。
この辺はとある牧場らしい。牛もいっぱいいる。宗谷岬まであと少し。
あとで知ったが路線バスはずっと海岸沿いを走ってるっぽいので何か
得した気分になった。

牧場を抜けて丘陵の先端にある平和公園というところへ。大韓航空機事故
の慰霊碑が立っていた。そういやロシア上空だもんな。当時は3歳くらいなので
詳しいことはわからないけども。鐘を鳴らして手を合わせておいた。
何気にトイレは立派。野宿もできそうだ(笑)

次はいよいよ宗谷岬。一気に下ったところにあった。なんかここだけ異様な
雰囲気というかなんというか…。周辺にはおびただしい数のバイクと自転車。
いままで殺風景だったので一気に観光地っぽい感じ。店も一気に増えるし。
写真を何枚か撮り、デザインがかっこいい宗谷岬Tシャツを買う。普段でも
着れるほどすぐれたデザインだと思う。結局2枚持ってます(笑)
樺太まで40数キロ…。うっすらと見える。旭川よりユジノサハリンスク
のほうが確実に近い土地である。

この定期観光バス、難点はとにかく見学時間が短いこと。1ヶ所平均15分とか
そんなもんだ。まあ、半日で稚内市内見て宗谷岬まで行って帰ってくるとなると
仕方ないのか。帰りはずっと海岸沿い。途中で結構自転車の一団に出くわす。
ママチャリの人もいてびっくり。

11時40分頃バスターミナル着。あと2時間潰さねば。とりあえずセイコーマートへ。
とにかく北海道はセイコーマートだらけだ。稚内ではセイコーマート以外の
コンビニは見かけなかったほど。何しにきたのかわからないほどすぐに出る。

で、商店街を歩く。平日昼間ということもあるだろうが人が少ない。金が
少ないので郵便局でおろす。近くに洋服屋があったのでのぞく。駅周辺では
唯一まともといえるとこだろう。歩いてると喫茶店があったのでそこで
コーヒー飲んでご飯にする事にする。実はちゃんとした喫茶店って入った
記憶がほとんどない。なんか落ちついていい感じの店だった。行き付けに
してみたいな。

それでも時間が結構余ったので相方の買い物に付き合う。そのあと駅へ。
特急でも札幌まで5時間以上かかる。遠いところだ。昼間にこっちを出て
札幌に行くのはこれだけなので結構な入り。全区間乗りとおす人は
どれくらいだろう?13時45分稚内発。

天気がよく、抜海の丘からは利尻富士がきれいに見える。指定席がこっちがわ
でよかったと思った瞬間。あとはひたすら原野の中を走る。家がないのに駅が
あるところが圧倒的に多い。ちょっと家が固まってると特急停車駅。
それでも駅から1分も走ればまた原野。北海道は広い。

そんなこんなで19時5分札幌着。
今日ははじめて(というか唯一)まともな
宿へ。うちの相方がホテルみたいだと一目ぼれした札幌国際YH。相方の
今回ゆずれないもののひとつがここへの宿泊であった。ようわからん。
会員でもないのに。地下鉄の駅からすぐとはいえ雨が結構強い。
雨具は持ち歩かないので相方に入れてもらう。とりあえず喉と声はダメなまま。
チェックインして荷物置いてすぐ外へ。飯を食わねば。

ここは地下鉄の駅からすぐなので行動はしやすい。
とりあえず大通へ。実は前日周辺をうろついてたとき雪印パーラーを
発見していて、そこで何か食べよう、ということにしていたのだ。
既に時間は20時過ぎでギリギリだったが店に入る。ここには3千なんぼの
めちゃくちゃでかいパフェがあってそれになんとなく引かれた。まあ、
もちろん食べないけど。席についていると、うしろにいた女性3人組が
それを注文!15分くらいでおしゃべりしながらたいらげたのにはすごい
びっくりした!!果たしてあれを1人で食べたらどれくらいのカロリーに
なるんだろう。うちらは無難に700円くらいのデザートを食べる。

とりあえずラーメンでも食べようという事で出る。
しかし、時間が時間のためあまり、って感じで、
結局相方がガイドブック(どっちだったけなあ?)で見つけた店へ。北大の
ところをかなり行ったところにある模様。北大構内を歩こうとかなり言った
のだがなぜか相方はひたすら北大の横を歩き、その店へ。

とりあえず学生向けの店のようで店員も学生、
客もサークルの団体っぽいのがいた。時間は既に21時過ぎてた
と思う。まあ、門限が0時なんでいいが。とにかくメニューが複雑。
面倒なのでガイドブックに書いてあったカレーを注文。と、注文してから
「なんで喉がヤヴァイのにカレーなんか注文してるんだ!?」と疑問に思う。
ツバを飲み込むのも痛い状態なのに…。フライデーを読んだりしているうち
カレー着。

…とにかく辛い!そして、ご飯を飲み込もうとするたびに咳込む。
実は深呼吸も出来ない状態。痰が出てないだけで他は立派な肺炎の症状
と同じだ…。完食は無理だったものの何とか恥ずかしくないくらいは食べる。
にしてもあれだけ米を食うのが辛かった事もない。というより、
飯より先にデザート食べていたのがいけなかったのかもしれない。

帰りは歩いていくのが面倒なので最寄から地下鉄に乗る。にしても、
長袖なのは我々だけで、街行く人々はみんな半袖、半袖ハーパンも結構いる。
雨はあがっていたがやっぱりそれなりに涼しい。20℃はないだろう。まあ、
自分も普段ならTシャツでいるとは思うが体調がこんななので春に購入した
ジャケットを着ていた。部屋についてしばらくしたら筑紫さんが出てたので
23時に限りなく近くに帰ってきたと思われる。とりあえずもろもろやって
ベッドに入ってテレビ見てたら何時の間にか熟睡。
だいぶ書いたので施設とかは次に回そう。

2002年08月07日(水)
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