お遣いで来た化粧品店で懐かしい香りが漂う彼は言う『香水が好きなんだ』と私は思う『あぁ キツイ』とそれでも近くに居たかった彼とは もう会わないかもしれない何処かですれ違うかもしれない私はきっと気づかない顔なんて もう朧気しかないのだからでも 彼の着けていた香水の香りだけが彼を思い出すきっかけたったそれだけしか私には無い