羽根にまとわりついた糸 拘束されている蝶々(私)は食べられるの待つばかり 蜘蛛(貴方)が食べてくれないのなら只朽ち果てていく
思い立った 飛んでみよう、と
それなら一層のこと飛んでみよう、と 飛べるのかすら解らない 確証なんてすべてのことで確立されてない
だけど 飛んでみよう、と
綺麗な羽根もまとわりついた花粉も色褪せていく 空回りする気持ち 其れでもきっともう絶えてしまう すべて忘れてくれればいい そう願ってた蝶々
さようなら、と
そう蝶々は告げ、蜘蛛はずっと黙視してた 見えない糸が存在するかのように蜘蛛は動かない 残ったのは鮮やかな蝶々の羽根と蜘蛛の死骸
|