不機嫌な旧型記憶媒体 - 2005年05月08日(日) (1)ヤンキースのオーナーの馬がケンタッキーダービーで負けたり、巨人が楽天に負けたりするたびに、「ざまあみろ」と思う。 でも、そう思ったあとで、それらの事象が僕の人生には何の影響もしないことに気がついて、さらに虚しくなる。 僕には、失うものすらそんなにないのだ。 (2)ゴールデンウイークに働いていると、病気でずっとベッドから動けない人をみて、つい「まあ、病気で入院しているよりはマシだよな」とか頭に浮かんでしまうことがある。あるいは、事故に遭った人たちよりマシだとか。 「マシ」と1回思うたびに、僕は確実に、どうしようもない人間になっていく。 (3)「ご長寿クイズ」って、面白いですか?僕には未来の自分が晒し者にされているようにしか思えません。 (4)捨てられるのがイヤなら、捨てられる前に捨てなければならない。自分が言うことをきいてさえいれば、きっと相手は裏切らないなんて思っていても、相手も同じことを考えているとは限らない。 (5)僕が一生かけても、商店街の小さな書店一軒分の本すら読みつくすことはできない。そして、すべての記憶は、死ねばリセットされる。まったくもって、役立たずな記憶媒体だね。 (6)テレビを観ていると「正義」って怖いなあ、と思う。あと「人の命がかかってるんだぞ」とか。お前にとっては、所詮「他」人の命じゃないか。 (7)ごめんね。機嫌が悪いのは、君のせいでも、仕事で疲れているせいでもなくて、馬券が外れたからなんだ。でも、君に関することで怒ったり、仕事のことで誰かの悪口を言ったりするわけにはいかないだろう? ...
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