マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

「釣りに行こう」 - 2003年12月05日(金)

最近仕事で煮詰まったとき、「釣りに行こう」(THE BOOM and Akiko Yano)を聴いている。
いきなりこの曲の名前を挙げられて、みんなが「ああ、あの曲」というようなメジャーな曲ではないと思う。でも、僕はこの曲が大好きなのだ。

幼馴染のふたりの日常にあった「釣り」(ネット的な「釣り」じゃなくて、
Fishingだからね、念のため)の情景を牧歌的に歌っている曲のはずなのに、なぜか僕はこの曲を聴くと、ほんわかとした温かい気持ちが湧いてくるのと同時に、涙が出そうになるのだ。

矢野顕子、宮沢和史というふたりのシンガーの力もさることながら、この曲の詩は、とても心に響く。


♪目が覚めたら君は うそばかりついた
 その度だまされたふりしてた


こういう関係って、すごくいいなあ、と僕は思う。
「人間は嘘なんかついちゃいけない」という人間の正義や「騙されないように、常に隙をみせないようにしなければいけない」という現代の常識とは、異なる世界。
「うそばかりついてしまう」男の子と「だまされたふりをしてあげる」女の子。
そういう「包容力」とか「やわらかい信頼関係」みたいなものが、もっともっとこの世界に溢れていれば、きっと、もう少し生きやすくなるんだろうな。





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