マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

面倒な社員旅行に行かなくて済む方法。 - 2003年11月13日(木)

毎日新聞の記事より。

【プロ野球・ダイエーの松中選手会長が12日、リハビリを兼ねて訪れていたグアムから帰国。選手会としてボイコットを打ち出している優勝旅行について、台湾遠征中に選手として話し合って結論を出す考えを示した。松中は「楽しみにしている裏方さんもいる。13日に話し合って決めたい」と、参加も有り得ることを示唆した。】

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 「ダイエー選手会、小久保無償放出に怒りのV旅行ボイコット!」
 この記事を読んで、僕は最初は「せっかくの優勝旅行をボイコットするなんて、選手たちの怒りは激しいんだなあ…」と思ったのですが。
 しかし、考えてみると「球団不信」=「V旅行ボイコット」という因果関係は、ちょっとおかしいような気もするんですよね。

 「優勝旅行」=「優勝のごほうび」と言えば聞こえはいいですが、これは、ある意味「ダイエーホークス」という企業の社員旅行みたいなもの。
 もしあなたが「会社の行事だから」ということで、せっかくの休みを潰されて、社員旅行に一緒に行くことを強要されたら、どうですか?
 もちろん、団体行動大好きの人や、せっかくタダで海外旅行に行けるのに…と思う人も多いでしょう。
 でも、「せっかくの休みくらい、会社の行事から解放してもらいたい」と思う人もけっこう多いのではないでしょうか?少なくとも僕はそうです。

 社員旅行なんてのは、行ったら行ったで温泉にでも浸かって、「のんびりできるねえ」なんてくつろいでみたりするものですが、少なくとも予定の段階では「面倒くさいなあ」という気持ちになる人もいますよね、きっと。
 下っ端は、けっこう気も遣うし。
 楽しみにしているのは、偉い人ばかり、なんてことも。

 しかも、「せっかくの海外」とは言うけれど、ダイエーの主力選手の多くは、「海外旅行に自分で行けるくらいのお金」はもらっている人がほとんどですから、なおさら「みんなと優勝旅行なんて、かったるいなあ…」と思っているのではないでしょうか?「休みをくれたら、自分で行くよ」という感じなのでは。
 それに、こういう優勝旅行なんてのは、TV局がついてきたりして、あんまり、のんびりできそうにないし。

 というわけで、「優勝旅行ボイコット」は、むしろ、騒動に乗じて面倒なイベントを止めよう、という「便乗ボイコット」のような気がします。
 「旅行を楽しめない」んじゃなくて、「もともと楽しくない」のではないかなあ、って。
 まあ、主力選手たちとほぼ同世代の僕としては、そういう気持ちはよくわかるんですけどね。

 でも、もし選手たちがボイコットしても、シーズン中に頑張った裏方さんたちの希望者は、ぜひハワイに連れて行ってあげてもらいたいと思います。
 彼らは選手に比べて収入も少ないし、日頃叩かれないかわりに、報われることだって少ないはずですから。


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