マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

本当はあまり覚えていない「世界名作劇場」の話 - 2003年10月05日(日)

 今、セブンイレブンで「世界名作劇場」の絵皿プレゼントをやっているのを御存知の方も多いのではないだろうか?
10月は、「いよいよ最終回!」ってことで、「フランダースの犬」なんだけど、この2種類の絵皿、とくにネロとパトラッシュのツーショットの絵皿をセブンイレブンのレジで見かけるたびに、僕は涙が溢れてきそうになって、思わず眼をそらしてしまうのだ。

僕にとっては、まさに子供時代に観て感動した(というか、「フランダースの犬」なんてのは、むしろその終わりのあまりの悲惨さに腹が立ったのだが。あの話に教育的な面があるとしたら、「正直者はバカを見る」ということを子供に理解させること以外の何者でもないと思う)作品たちだ。
いやほんと、忘れられないよなあ…

というような話を年下の彼女にしていたら、「じゃあ、『あらいぐまラスカル』って、どんな話だったの?」と問われた。
僕が、「そうだねえ…あらいぐまのラスカルがスターリングという少年に拾われて、角砂糖を洗って溶かしちゃって、そして少年とラスカルは悲しい別れをするんだよ」と答えたら、「何それ?」と言われてショックを受けた。こうして文字にしてみると、確かに「何これ?」としか言いようが無い。でも、それ以上のことは、困ったことに思い出せないんだよなあ…
だいたい、主人公の少年はスターリンだったかな…とか悩んでしまったのだが、なんかスターリンだと粛清されそうだし。

ちなみに、「アルプスの少女ハイジ」は、「ハイジとペーターが出てきて、『白いパンを!』で眠そうな老犬が出てきて、ロッテンマイヤーさんにいじめられつつも、クララが立つ話」だ。

では、「フランダースの犬」はというと、貧乏なおじいちゃんとネロといつも重そうな牛乳を運ばされているパトラッシュとお金持ちの娘アロアが出てきて、ネロは時に利あらず、おじいちゃんも死に、家も追い出され、アロアのお父さんのお金を拾ったものの正直に届けたおかげで教会でパトラッシュと一緒に死んでしまうが、最後に風で憧れのルーベンスの絵が見られる」という話だったと思う。
書いていてまた腹が立ってきた。ほんとにあのルーベンスの絵なんて、死にそうなんだから自力でカーテンめくればいいのに、なんて。

まあ、要するに、「アノ感動の名作」なんていう作品も、実はそんなにしっかり記憶しているわけじゃなくて、覚えているのはごく一部のシーンだけ、ということなんです。
人間の記憶なんて、所詮そんなもの、なんだよなあ。

しかし、「フランダースの犬」って、ほんとに「教育的」じゃない話ですよね。
子供にはトラウマになりそう。


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