マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

上戸彩の視聴率3%とメディアの底力。 - 2003年08月30日(土)

 上戸彩主演のTBSドラマ「ひと夏のパパへ」が、視聴率3%台という数字を叩き出し、1話早い打ち切りが決まったらしい。
 まあ、いくらドラマの視聴率不振が叫ばれる昨今で、他局のドラマと時間帯が重なるなどという不幸があったとしても、3%というのは、かなり衝撃的な数字ではある。テレビ東京じゃない、キー局の22時からのドラマなわけですし。

 実際、僕もこの話を耳にしたときは、3%か、そりゃひどいなあ、と思ったものだ。残念ながら、肝心のドラマの内容については、一度もみたことがないので論評できないんだけどさ。

 しかし、よく考えてみると、視聴率3%というのは、けっこうすごい数字なのだ。
 わかりやすいように、日本の人口を約1億人として考えると、3%って、300万人ということになる。悪夢の低視聴率ドラマだって、実際は、それだけの人間が観ているわけだ。
 1日300万ヒットのサイトが、さて、いくつあるだろうか?
 あの「侍魂」の1億アクセスだって、33日で達成できてしまう数字。
 まあ、個人サイトでは、想像もつかない数だ。

 もちろん、テレビというメディアとサイトの根本的な規模が違うことは百も承知だが、やっぱり、ネットの力なんてのは、まだまだ微々たるものなんだなあ、と思わざるをえない。
 「ニュースステーション」の平均視聴率が10〜15%だそうだから、こちらは1000万人単位の人間が観ていることになる。
 マスコミの報道姿勢について、僕は疑問に思うことが多いのだけれど、新聞の1千万部とかいう発行部数も考えると、やっぱりメディアの力は強大だなあ、と思う。
 一般的に、個人サイトは、1日100人の人が観てくれたら御の字だと思うのだが(まあ、普通の人が、100人の人を前に自分の意見を聞いてもらえる機会なんて、そんなにあるもんじゃないよね)、1日100人というのは、視聴率にすれば0.0001%になる。もちろん、100人から、ある種の「世論」をつくり出すことだって、絶対に不可能ではないかもしれないけれど。

 まだ、ネットというのは、「完全には無視できない程度」の情報伝達手段なのだ。もちろん、これから先はどうなるかわかんないんだけど。
 要するに、既存のメディアは、まだまだ侮れない、というか、強大な力を持っている、ということなのです。
 侮れないどころか、向こうは「ネットで批判されたって、蚊に刺されたようなもの」なのかもしれない。
 それにしても、0.0001%、かあ…

 


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