マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

「『マトリックス・リローデッド』が解らない女たち」って… - 2003年07月03日(木)

参考リンク:『Pinnie-the-Wooh』Thu Jul3,2003 「リローデッド、わかんね」


 昨日ラジオを聴いていたら、クイズの回答者の20代くらいの女性が「マトリックス、面白かったですよ、ストーリーはよくわかんなかったけど」と言っていました。
 さらに、番組のDJが言うには、女性週刊誌(たぶん「女性自身」だったと思う)には、「マトリックス・リローデッド」が解らない女たち」とかいう特集記事まで載っているのだとか。
 映画を観た帰りに、「ねえねえ、わかった?」って言い合ってたカップルの声も耳にしましたし。
 けっこうみんなわかってないんですね、「リローデッド」。
 いや、僕も自分でどこまでわかっているか、怪しい限りなのですが。

 しかし、「リローデッド」の凄いところは、「わけわかんなくても結構面白い」という点にあるのかもしれません。
 指摘されているクドイまでの踊りのシーンとか、100人スミスのシーンも、観ていると必要以上に長くてクドイ感じなのですが、だからこそ、けっこう印象に残るシーンでもあるような気がします。ああ長かった、って。

 昔から、「わけわかんない映画」っていうのは、けっこうあって、「2001年宇宙の旅」とか「パルプ・フィクション」なんてのは、観た人の多くは理解できなかったのではないでしょうか。
 評論家やメディアが「凄い」って言っているものを「わかんなかった」って大声でいうのは、結構恥ずかしいので表沙汰にならないだけで。

 逆に、「フォレスト・ガンプ」みたいに、「内容は理解できるんだけど、これで何が言いたいんだろう?」とか思うこともあるんですが。

 「リローデッド」って、たぶん、僕みたいに「ちょっとわかったような気がする人間」の優越感を刺激するのが狙いなのでは。
 ドラクエ2で、ラゴスを自力で見つけたときのような感じ、とでも言いましょうか。
 マニアにとっては、「自分だけがわかったような気になるバランス」
 非マニアには、「爽快なアクション」
 要するに、観客の好みに応じて愉しめるようになっているんじゃないかなあ、と。

 「わからない」のは、まさに製作者の計算通り。
 たぶん、「わかりにくいように作っている」と思う。
 少なくとも、積極的にストーリーを理解させよう、という意識はないはず。

 僕もいまひとつ釈然としないながら、エージェント・スミスが登場するたびにニヤニヤしていたのです。
  
 というか、「リローデッド」って、コンピューターの知識がない人には、全然理解不能の話なのでは。

 でも、僕は「レボリューションズ」も観るつもりです。
 予告編ではスミスがずらっと並んでたし、いったいこの話にどんなオチをつけるつもりか、やっぱり気になるもんなあ。



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