マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

1年ぶりに来た携帯メールに関する妄想と現実。 - 2003年06月23日(月)

 こんな携帯メールが来た。

 <タイトル「西村瑞枝です」>

 西村といえば、前の職場で仲がいいとも悪いとも言えないレベルの同僚のひとり。
 悪感情はないが、メールアドレスのやりとりをしたことすら忘れてしまっているほどの間柄だ。
 このタイトルをみて、僕はいろいろ考えた。
 1年ぶりに来た、あまり親密だったとは言えない人からのメール。
 用件は何だろう?
 
 そこですぐにメールを開けばいいのだが、僕はなんだか、そういうメールをすぐに開くのが苦手なのだ。
 あとからゆっくり読もう、と思い、そのまま放置。
 しかし、妄想はいろいろ湧き上がる。
 ひょっとしてオレのことが好きだった、とか?
 職場の誰々ちゃんが寂しがってます、とか(ちなみに最初から何もありゃしない)。
 何か相談事でもあるのか、とか。

 いろいろ考えすぎて、告白だったらどうしようとか思っていたら、どんどんメールが開けなくなっていく。彼女には、こんなメール見せられないし、どうしよう、ドキドキ。
 
 こうやって開けないで妄想にふけっているうちに、メールそのものを開かないまま忘れてしまったり、開いても用件に対するレスを返す機を逸してしまったりもするわけだ。

 結局、寝る前に意を決して、「瑞枝です」メールを開いてみた。

 【メールアドレス変更のお知らせ
 新しいアドレスは、○○××です。】

 おそらく、コピペ。

 こうしてまたひとつ、実ることのない妄想が消えていく。



...




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