「君の赤」と「僕の赤」 - 2003年04月05日(土) 今日、車を運転していたら、真っ赤な夕日が見えた。 この世の中には、赤緑色盲という、赤と緑の判別ができないトラブルを抱えている人がいる。 そうか、この夕日の色がわからないんだな、と僕は思う。 僕は赤と緑が違う色であるということを判別できる。 でも、本当は、僕が「燃えるような赤」だと思っている色と僕の恋人が「燃えるような赤」だと思っている色は、同じように「見えている」のだろうか? 2人とも、それが「赤い色」だと思っていて、他の色とは区別できても、実際は目に映っているのは違うものかもしれない。 たとえば、僕の「赤」は。あなたの感覚では「黄色く」見えているのかもしれない。 でも、他の色との区別で、それをお互いに「赤」だとしているだけなのかも。 結局、それは誰にもわからないのだ。 言葉だって、発する側と受け手が同じように受け取っているかどうかなんて、誰にもわからない。 「同じことをイメージしている」と思い込んでいるだけの場合も、ままあるはずだ。 そして、「わかっていない」ということだけが、よくわかっているのだ。 ...
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