Comes Tomorrow
ナウシカ



 東京セレソンデラックスの舞台『くちづけ』(ネタバレなし)

今日は、今までに観たことがないタイプの舞台を観ました。
基本的に、コメディー過ぎる作品は嫌いなんだけど、これはなかなか見応えがありましたね。
笑いあり、涙ありと謳われる作品だけあって、笑い声とすすり泣き声がずっと聞こえてる会場でした。
カーテンコールで、会場のお客さんも出演者の役者さんも共に泣いてる作品って、なかなかないんじゃない?
私は初めてだった、あんな雰囲気。

ネタバレになるので簡単に書きますけど、舞台は軽度の知的障害者のグループホーム。
脚本家の宅間孝行が、10年前に新聞記事に載ったある事件を元に書いた作品で、なかなかの社会派ドラマでした。
でも重い感じはなくて、まぁ〜すんなり観れる内容ではありましたが、正直なところ、私は劇中泣いたり笑ったりは一切できなかった…

私には近々、介護つきマンションに入居する予定の障害者の妹がいるから…
当事者だからなのかどうなのか、冷静に観てたなぁ〜
身につまされるということでもなく…

今仕事でも、高齢者のグループホームや介護つきマンションに訪問看護に行ってるので、ほんとリアルに近くにある問題として観ていたからかも。

一見、軽い内容の悲喜劇に見えていながら、でも実は内容は大変濃いものでした。
知的障害者やその施設の問題のみに留まらず、昨今のいじめや差別、ホームレスの問題や冤罪の問題など、深く考えさせられる内容で、これはちょっとお勧めしたいと思って。

東京セレソンデラックスの舞台は初めて観たけど、宅間孝行という人はたまにTVドラマで観ていて、頭の片隅に多少残る役者さんではあったけど、でもこの舞台を観て、またさらにプロフを見て、宅間孝行という人に大変興味を持ちました。
知らなくてびっくりしたんだけど、この人の手がけた脚本の作品が、ほとんど私の好きな作品だった!

それに、TVドラマや映画よりも、舞台の方がより社会に強く訴えてくるものがあるなぁ〜と、ここ最近は特にそう思う。
だから、費用はかかるけど、これは絶対観たい!と思う作品は観るようにしてます。

今まで観た作品(舞台)で本当に心に残った作品は(私の場合、厳選してるからハズれはほとんどないんだけど…)
ミュージカル『レ・ミゼラブル』(原作、ヴィクトル・ユゴー)
ミュージカル『ミス・サイゴン』(ベトナム戦争が題材)
『奇跡の人』(ヘレン・ケラーの半生を描いたもの)
『レインマン』(映画レインマンを椎名桔平と橋爪功のコンビで)
『異人たちの夏』(映画の舞台化、これも椎名桔平主演で)
『組曲 虐殺』(蟹工船の作家で有名な小林多喜二の半生を描いたもの)

今後、観る予定の舞台は『ジャンヌ・ダルク』主演は堀北真希。

ちなみに余談。
劇団四季のミュージカル『エビータ』(アルゼンチンに実在したファーストレディーの物語)はちょっと期待ハズレでした。
私的には、まだ映画の『エビータ』(マドンナ主演)の方が良かったですね。
CDまで買っちゃったもんね♪

あと、ミュージカル『アニー』は子どもと一緒に観るには、お勧めの作品かな♪


2010年09月24日(金)
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