Comes Tomorrow
ナウシカ



 人生半分

●物心つく頃から10代になるまで。
傷ついたこともたくさんあったけど、何だかんだ言って多くの大人たちに見守られながら、それなりに幸せな子ども時代を過ごした。

大都会に住んでいた私だけど、まだ隣近所の繋がりが密接で温かな地域社会があったので、家庭の中に閉ざされることなく過ごせた。
社会との繋がりが本当に救いだった。

●10代の頃。
引越しと同時に社会との繋がりが希薄になる。
これまでの人間関係が切れ、暗黒時代に。
この頃は、本当のことを相談できる人もいなかった。
ただただ、早く大人になることを夢見て耐えるしかなかった。

救いは本の中に求めた。
TVドラマやマンガにもハマった頃。
信仰活動も頑張ったけど、どこかいつも浮いていた私。

●20代の頃。
やっと大人の仲間入りだと思って、嬉々としていた。
努力は必ず報われると、本気で信じていた頃。
だけど、挫折挫折の連続。
転んでは立ち上がり、転んでは立ち上がり。
そんなことを繰り返しているうちに、すっかり自信を失ってしまった。
結婚もして幸せになるはずだったのに、本気で死にたいと思ってた。
表面上はニコニコ笑って、強気の言葉を吐いていたけどね。

20代の最後、子どもを妊娠・出産。
こんな自分が親になるなんて、信じられない出来事だった。

●30代の頃。
育児を通して幸せを感じつつも、環境の変化にストレスも増大。
旦那との関係も微妙。
一つのことにのめり込むと、止められない自分がいた。
依存症の一歩手前?

内面の葛藤にもがきまくってた頃。
現実はあっという間に過ぎ去って、いいことも悪いことも嵐のように吹き抜けていく。
喜びも悲しみも寂しさも絶望も、自分の中で受け止め、消化・昇華していくことを学ぶ。
一番、涙を流したのが多かった時代。

20代までは、泣くことすらできないほど張り詰めていた。
自分を守るために、感情を殺してた。
ある意味、泣いたり笑ったり、そういう余裕が出てきた頃。

30代最後の今、走ってる。
どこに向かって走るのか?
基本軸は変わらないけど、その時々の自分の心に忠実に。
病気をして入院して、命に限りがあることを実感する。
だから、今を悔いないように。


2010年04月09日(金)
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