二十歳になるかならないかぐらいの頃、無職・引きこもりであまりに暇すぎて 浴衣を縫ったのです。 心の乱れが縫い目に出てたり、この浴衣を着て花火大会に出かけ、えらい目に 遭ったりで、あまりいい思い出がありませんでした。 良かったのは、珍しく母が衿つけをやってくれたことぐらいかなあ。 (自分では縫えなかった)
ずっと着ないまま持っていたのですが、思い切って解きました。 すでに後ろ身頃はミニカーテンになってまして。 他の部分を解いて、姿見のカバーにしました。 ただ、切った部分を縫い付けただけなんですが。
他のハギレは雑巾に。
自分で思うままに縫ったので、解くのもちょっと大変でした。 変な部分に玉止めがあったりして。
ほんとに和裁の上手な人は、解くのを前提に縫うのだそうですよ。 すごいですね。 でも、戦前の日本女子は、みんな出来てたことなんですよねえ。 考えようによっては、人って後退してるのかも。 面倒なことは、わりと人任せ、機械任せだったりするもの。
着ない浴衣があと3着もある。 うち2着は花柄なので、のれんにいいかなあと思ったり。 作るのはいいけど、解くのが・・・。 仕立て上がりだからミシン縫いなのです。 これ、面倒・・・て、言ってちゃ始まらないですね。 なんとか頑張って解いてみようかな。
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