まきばの呟き...まきば

 

 

路地裏の猫 - 2002年06月13日(木)

それは、儚げで、愛らしく、何処となくしたたかな。
か弱く、かつ繊細でありながら、大胆。
そんな女性の生き方に似ているようです。

でも、当の路地裏の猫たちは、そんなことなど、おかまいなしで、お気に入りの道を散歩し、自分の縄張りで得意げな顔をして、道行く人には目もくれず、しゃなり、しゃなり、と歩いています。
むしろ、かまって欲しいのは、(かまわれたいのは)、そんな猫の姿に惹かれた忙しない人間の方かもしれません。自分自身も、別に何てこと無い道行く三毛猫に心奪われる時があります。彼(彼女)の自由奔放で、愛情を上手に表現しないで引っかいてみたり、ニャ〜と鳴いてみたり、気まぐれな、自分勝手な振る舞いをする姿。は見ていて飽きません。ずっと、小さな頭を撫でてあげたいし、肉球のマッサージもしてあげたいし、美味しいかわはぎも食べさせてあげたい。。。目を細めているところも可愛いし、トラ猫が、おなかを見せてゴロゴロしている様は、心を許さない輩が「おまえには今日は特別に、俺の本音を言ってみようか?」みたいな姿にも見える。猫になって、尻尾をピンと立てて路地裏で、パトロールしたり、好きな人が通ったら「にゃ〜ん。」と鳴いてここぞとばかり擦り寄ってみたいし。。。なんか、路地裏の猫に、自分のしてみたい、自由な生き方の縮図が見えるような。そんな心持ちで、猫の頭を撫でようとすると。。。

するり、別の道へパトロールに行ってしまったようです。
まるで、自分勝手なのに、可愛らしいアナタのようです。
か弱く、でも芯は強く、気まぐれな。
そんな女性に投影しつつ、街行く路地裏の猫たちを愛して止みません。


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