蛍桜

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HAPPY WEDDING
真ん中のお姉ちゃんが結婚した
これで三姉妹のうち、残るのは私だけ

まさかお姉ちゃんが結婚するだなんて思わなかった

結婚相手は、実際あまりよく知らない
お姉ちゃんが、出会ってすぐに結婚を決めたからっていうのもあるし
私が神奈川に出てきたからっていうのもある


でも好きじゃない
性格とか知らないのに
好きじゃないっていうのはなんでかな、って考えてみたら
随分とおじさんに見えるのもあるし
お母さんにため口を聞くところもなんかやだし
結婚前や、結婚式前に姉ちゃんを何度か妊娠させたから
早く離婚しちゃえって思うくらいは嫌い

結婚後に妊娠させるのはいいにしてもさ
結婚前にさせるっていうのが生理的に合わないし
結局、全部流れちゃったけど
2回目?に流れたときには
「結婚式までもう作りません」
って言ってたのがすごい憎らしかった
今それを決断してできるんだったら
お姉ちゃんの体を傷つける前に、やってほしかった

まあ何を言っても
お姉ちゃんが選んだ人だし
もう結婚はしちゃってるわけだし
もっと言えば、
お姉ちゃんの人生は私には関係ないし
個人的な感情でしかないんだけど

「家族」になるには時間がかかる
というか、なる気はない


一番上のお姉ちゃんが結婚したときも
そんなことを思っていたし
今でも、旦那さんのことは
「家族」だとは思っていない

だけど、今では随分と馴染んできて
「家族」じゃないけど
すごくいい人

なんていうかなぁ、、、
気兼ねもしないけど、いい距離感というか

まあ、好きってこと


実家に帰ったときはいつも
いろんなところ連れて行ってくれる
月曜日からまた仕事なのに
忙しいのに
日曜日も遊んでくれる

しかも一切、文句は言わないし疲れたそぶりも見せない
あんまり私には話しかけてこなくて
姉ちゃんと私がいつも会話してる感じ
ある意味、空気なんだけど
意見ほしいときは言ってくれたり

今おもうと、
私かなりわがままで、
いろんなところ連れて行ってもらってばっかなのに
文句もいわない旦那さん、すごいな

そろそろ義兄さんって呼んでもいいかもしれない
まあ、それはないけどさ
気持ち的にね




まあ、そんなこんなで
最初に戻って、
真ん中のお姉ちゃんの結婚式に出たわけです

バージンロードをお母さんと歩いて、
新郎に引き渡す儀式をやったんだけど、
お母さん、ほんの少しだけ泣いてた
私は見た

でも写真で見ると
その涙は写ってなくて
変わりに、
お母さんが姉ちゃんを新郎に渡すときに
姉ちゃんは新郎しか見てなくて
新郎は姉ちゃんしか見てなくて

そういうのが、すごい切なかった


お母さんに、もっと
「ありがとう」
を伝えてほしかった


披露宴中も、何度もお母さんは泣きそうだったけど
ずっとこらえていた
一番上のお姉ちゃんのときも泣かないようにがんばってた

そういえば、
お母さんの涙って見たことないな

お母さんのお父さんが死んだときも
私のお父さんが死んだときも

涙、見せてなかったな

それが強いのか
強がりなのか

まあ、強がりなんだろうけど

ずっと一本、貫き通してきているのがすごい
私もそんな大人になれてるかな



お姉ちゃんの結婚式は素敵でした
お姉ちゃんも旦那さんも
いい友達に囲まれてて幸せそうだった

私は友達なんていないから、
すごく羨ましかったけど
妬ましいとかじゃなくて
すごく純粋に
二人の歩んできた道が正しかったんだなって
その結果が今なんだなって受け入れることが出来た

私が手に入れることが出来なかった暖かさだ


あんな幸せそうな姿を見ると、
結婚、したくなくなった

あれ以上、幸せな顔は出来ないや



お姉ちゃん、結婚おめでとう
子供作るなら離婚しないようにがんばってね


お母さんが、また一人ぼっちになってしまったのが悲しいけど
それは私の責任でもあるから

みんなで
お母さんを見守っていこう


2011年09月02日(金)

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