蛍桜

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あの道の先が今にある

年齢が大人になっても、私はずっと子供でいたいと思っていた
子供の気持ちが分かる大人になりたかった

今、過去の自分と出会っても
私は、彼女の望む言葉を捧げることはできないんじゃないかと不安になった
あの時の私は何を求めていて、何を嫌っていて、何を見ていたっけ
本当に自分のことしか見えていなくて
自分が犠牲になれば、と考えていて
でもそれは偽善者であっただけで
何の解決にもならないのに
自分が不幸に埋もれて、それで満足していた気がする
もちろんその時の私は、それを客観的に見ることができなかったし
それが自分にとって最善の道だと思い込んでいた
他の行動をする力も勇気もない自分の唯一選べる道だと信じていた

だけど今の私から言わせてみれば
あの選択も、あの言葉も、何もあの時の立ち回りとして
ふさわしいものはなかった
今、もし、あの時の私が言ってほしかった言葉を
今の私が分かるとしても、言わないでいるだろう

だって、誰がどうみたって、あれは「子供の過ち」であり
本当はもっと効率のいい方法もあっただろうし
もっと違う考え方もあっただろうし
もっと違う答えもあったはずなのに

あの頃の私は、敢えてそれを選んで
尚且つ、そのことにいっぱいいっぱいでそれ以外の選択肢はなかった

その他の考え方なんて出来なくて、あの頃の私にはそれ以外が見えなかった

だからこそ、今の私が、あの頃の私と出会ったら
他の方法もあるんだよ、と諭してあげたいんだけど
きっと、彼女にとって、それは不必要なことなんだと思う

じゃないと、今の私がいないし
それが、経験だったわけだし

だけどやっぱり、過去の自分を見ているのは恥ずかしくて
彼女の道を応援することも出来なくて
他の道を与えることはしたくもなくて

あの時の私は、私のまま、歩くしかなかったのかなーと思う


2008年10月09日(木)

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